渡辺翔太、森本慎太郎に「『おまえしかできない、頼む』と口説きました」舞台「DREAM BOYS」製作発表

エンタメ総合
2024年08月01日
左から)紫吹淳、森本慎太郎、渡辺翔太、鳳蘭

現・帝国劇場最後の公演となる舞台「DREAM BOYS」の製作発表会見が行われ、主演を務める渡辺翔太(Snow Man)、チャンプ役の森本慎太郎(SixTONES)、マダム・エマ役の鳳蘭、マリア役の紫吹淳が登壇した。

この顔触れで再演されると話があった時の心境を問われると、渡辺は「(去年は)僕なんかがとちょっと謙遜していた部分もありました。そんな中、今ここにいる皆さんと一緒に、そして(堂本)光一君の演出もあり、1か月を終えた後、すごく達成感と『楽しかったな、またやってみたいな』とプラスの気持ちに変わったことが大きい変化だなと思い、僕にお話が来た時は、迷わず僕にやらせていただけるのであれば、ぜひよろしくお願いしますと。その時は迷いはあまりなく、すぐお返事ができました」と明かした。

また、自分の中でキャストの候補を考察したといい「『DREAM BOYS』に一番ゆかりのある方がやるんじゃないかと。亀梨(和也)君のイメージがあるな、玉森(裕太)君のイメージがあるなと、いろんな先輩が浮かび上がってきた中で、その中でももし自分に声がかかったらやりたいなと強い意思もあったので、本当にありがたい機会だなと思っています」と。

一方の森本は「NOを出しました。去年やってみて楽しかったのですが、自分の中で納得いかないところがたくさんあったので、そのままステージに立つことはお客さんに失礼なんじゃないかなと。なので僕じゃない人の方がいいお芝居を、届けられるものがたくさんあるんじゃないかなと思ったんです」と明かした。

そんな森本の心境を変えたのは、渡辺との電話とSixTONESメンバーからの言葉だったという。「翔太に電話をして、『俺、ちょっと断るわ』と話をしたんです。そうしたら、『慎太郎とやったのがすごく楽しかったし、慎太郎とだからやりたいと思える』と言ってくれたんです。それと、メンバーが僕らのDREAM BOYSを見て、『もう1回見たいと思うよ』と言ってくれて、メンバーがそうやって言ってくれるということは、見に来てくださった方々もそう思ってくださるんじゃないかなと思えて、受けるかと」

渡辺は「(森本は)ある意味、自分にストイックというか、自分のやり方に納得がいかないが故の、そういう決断だったとは思うんですけど、本当に僕は慎太郎がよかったので、電話して『おまえしかできない、頼む』と口説きました。慎太郎の気持ちも分かっていたのですが、自分はやると決めていたので。じゃあ、自分と他にSTARTOのタレントの中で誰がチャンプに合う人がいるかなと想像もしました。でも慎太郎以外出てこなかったし、慎太郎とやっていて楽しかったのが一番大きかったので、電話しました。リアルな『DREAM BOYS』みたいなエピソードですよね」と。

森本慎太郎(左)を口説いたいうエピソードを語る渡辺翔太(右)

また、森本はチャンプ役を演じたことのある田中樹からは「慎太郎らしいチャンプだねと。それと俺と違ったチャンプというのを樹は感じていたみたいで」と言われたという。そして「うちのメンバーは2つのチャンプを見ているから、同じ役でも違った色が出ているということは、それぞれが自分たちらしい色を出して、自分たちらしく演じられているんじゃないのかなというのにもつながっていたので。どっちもどっちも褒めるみたいな感じでした」と明かした。

帝国劇場の歴史をさかのぼり、紫吹と鳳が初めて帝国劇場に立った作品の写真も公開。当時のことを振り返りつつ、先輩として渡辺と森本にエールを送ることに。紫吹は「私自身も本当にキラキラしている2人からパワーをもらっているので、一緒に出ているシーンもあるので、ちょっと若いパワーを頂いて、私もそれを跳ね返して、キラキラをお届けしたいと思って、袖から見ています」と。

43年前に出演した「スウィーニー・トッド」で出会った作曲家のスティーヴン・ソンドハイムが手掛けた曲の難しさについて語った鳳からは「若い頃の苦労はお金を出してでも買えって言うんです。もしかしたら『スウィーニー・トッド』をやるかもしれないから、東宝の人に頼んで譜面をもらって、時間があったら『スウィーニー・トッド』の歌をやってほしい。この歌を乗り越えたら、あと何も怖いものはない」とアドバイスされると、渡辺は歌の難しさにおびえながらも「頑張りたいですね」と語った。

帝国劇場での思い出を問われると、渡辺は「僕と慎太郎は、メインの先輩たちの後ろにサポート側としていたので、それが最前線に立つという未来は想像していなかったので、エモーショナルだなと思いますし、自分のタレント人生を少し感じられる場所でもあるのかなと思います」と。

森本は「僕が初めて『DREAM BOYS』に出たのが2007年で。その時のプロデューサーさんに、今回やるとなって久しぶりにお会いした時に互いに歳を取ったんだなと思ってエモさを感じました」とニッコリ。

紫吹が「覚えているのが稽古場で、みんなが小さい時に『ケーキを食べたい!』とチラシを見て言っていて、そうしたら鳳さんが『この人に買ってもらいなさい』と(笑)。今はそこでお稽古することはないですが、すごく鮮明に覚えていますね」と明かすと、渡辺が「思い出しました! ジュニアの時によく高級な食べ物を紫吹さんたちにおねだりしていました。そうしたらいっぱい買ってきてくれて」と当時を振り返り、笑顔を見せた。

成長した座長・渡辺に紫吹が「おいしいお肉を食べたい」とおねだりすると、森本も便乗し「ケータリングとかも欲しいですよね。ラーメンとかお寿司とか」と便乗。これに渡辺は「僕がジュニアだった時においしいものをごちそうしていただいたり、差し入れしていただいたりしましたけど、去年もすごくいろいろいただいたので、今年も最後まで甘えたいです」とたじたじになっていた。

最後に渡辺は「現・帝国劇場では最後の『DREAM BOYS』という中で僕らを選んでいただけたことを本当に光栄に思っています。悔いのないように最後まで全力で駆け抜けていけたらいいなと思っております」と。森本も「自分たちらしく去年もできたのかなと思うので、今年も肩に力を入れず、ラストだからと言って変なことはせず、今年もいい『DREAM BOYS』をお届けできるように頑張ります」と意気込んだ。

カメラに手を振る 左から)森本慎太郎、渡辺翔太

公演情報

舞台「DREAM BOYS」
2024年10月9日(水)~10月29日(木)東京・帝国劇場

「DREAM BOYS」

演出:堂本光一
出演:渡辺翔太(Snow Man)、森本慎太郎(SixTONES)
少年忍者(田村海琉、織山尚大、川﨑皇輝、内村颯太、深田竜生、黒田光輝、檜山光成、久保廉、小田将聖、元木湧、北川拓実、青木滉平、安嶋秀生、ヴァサイェガ渉、鈴木悠仁、瀧陽次朗、川﨑星輝、山井飛翔、長瀬結星、豊田陸人、稲葉通陽)
紫吹 淳、鳳蘭

公式サイト:https://www.tohostage.com/dreamboys/