

3月31日をもって解散したKAT-TUNが、同日ファンクラブ会員向けの生配信「Thanks to Hyphen 2025」を行い、亀梨和也、上田竜也、中丸雄一が3人そろって長年応援してくれたファン=Hyphenへ感謝のメッセージを伝えた。
2006年にリリースしたデビュー曲『Real Face』のMVを収録したという思い出のスタジオからの配信は、デビュー曲を3人体制用に再構成した『Real Face#2』のパフォーマンスでスタート。無観客の配信ながら、亀梨は歌唱中に「Come on!」「Say!」とアオり“ライブ感”を演出した。
デビュー当時の思い出を語りながら、隣のスタジオに用意された『思い出の衣装&グッズMUSEUM』へ移動。これまでのライブ衣装やグッズが並ぶ中、それぞれの自宅から持参した“秘宝グッズ”を紹介するコーナーも。中丸は「未開封」というライブグッズのトランプを紹介しつつ、「本当はYOU&Jの会員証を持ってこようと思ったけど、過去に別の企画で出しちゃったから違うものがいいかなと思って」と意図を明かした。
上田は「本当は6人そろった写真がよかった」と言いつつ、2021年に『NHK紅白歌合戦』に初出場した際の楽屋での3ショットを披露した。過去のライブで使用していたブーツやイヤモニ、楽屋用のガウンを持参した亀梨は、続けて上田と中丸にワインをプレゼントするサプライズを。「我々2001年結成ということで」という亀梨の言葉と共に25年物のワインを贈られ、中丸は「死ぬ一歩手前のときに飲もうかな」と独特なコメントで喜びを表現し、亀梨と上田を爆笑させた。
スタジオを出て、屋外に建てられた特設セットに移動した3人は「最後はバンバン行くと」(中丸)、「やっぱね、KAT-TUNは火なんで」(上田)とKAT-TUNライブのお約束である炎の演出を予告しつつ、1人ずつファンへメッセージを贈った。
メンバーコメント
◆中丸雄一
皆さん、本当にありがとうございました。今日ももちろんそうですけれど、四半世紀前、我々もまだ中学生だったわけですけれども。その時から先輩の背中を見て、“あぁ、僕らもああなれたらいいな”っていう気持ちで。プラス、ライブとかいろいろやっていくうちに、KAT-TUNを気にしてくれる人がいて、応援してくれる人が増えていき、そこに喜びを持って駆け抜けていたような気がします。これだけやってると、スタッフさんも含めて入れ替わりもあって、全てスタッフの皆さんに感謝を伝えたいと思います。ありがとうございます。かつメンバーも、赤西(仁)君と田口(淳之介)君、田中(聖)君も込みで。この6人でなければ、この軌跡はたどれなかったのかなと思います。「最後までKAT-TUNやりましたよ」と、この気持ちがちょっと届くといいなとも思っています。メンバーの皆さんも、本当に大感謝です。ありがとうございます。最後、ファンの皆さん。本当に、本当にもうありがとうございますしか言えないんですけれども、全ては皆さんのために、喜んでもらえるために、そういうモチベーションでずっとやってきました。この期間楽しかったなと思ってもらえたら、私は満足です。本当にありがとうございました。
◆上田竜也
今日で亀梨君、赤西、田口、聖、上田と中丸で結成されたKAT-TUNが幕を閉じると。まず言いたいのは、こんなに紆余曲折あったグループを応援してくださったファンの皆様には、心より感謝します。…愛してくださって、ありがとうございました。自分はですね、自分の存在として…。ごめんなさい、時間とっちゃって。存在意義として、皆さんの生活に寄り添えたり…、誰かの励みになれたり、そういうふうになりたいと思って突っ走ってきました。けど、もしかしたら悲しませることが多かったかもしれません。僕たちは2001年にKAT-TUNという船に乗り、2006年にデビューして、長い長い道のりをメンバーと共に過ごしてきました。20周年を目指す中で、長い道のりでメンバーが1人1人と船を降り、結果的にはKAT-TUNは歩みを止めることになりましたが、本当にメンバーには感謝しかありません。どんな時代にも乗り越えなきゃいけないことっていうのはたくさんあって、それはメンバーがいなかったら絶対乗り越えられなかったことで。今の自分があるのは本当に5人のおかげだし、乗り越えなきゃいけないことを乗り越えて来られたのも5人のおかげだし。赤西、田口、聖。そして今この場にいる亀梨君と中丸君には本当に感謝しかないです。ありがとうございます。明日から自分の、上田竜也としての人生が始まりますが、正直本当に全然想像できていません。それほど、自分の中でKAT-TUNというものが大きかったんだなっていうのを実感しております。でも自分らしく、ファンの方についてきてもらえるように前を見て、自分のエンターテインメントを追求して、皆さんにワクワクしてもらえるようなことを約束します。これは自分との約束にもなりますが、それを果たせるよう明日から頑張っていきたいと思います。あらためてになりますが、25年間支えてくださって本当にありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。
◆亀梨和也
KAT-TUN結成25年、デビューしてから19年。デビュー前の活動から振り返って、いろいろなことを考えながら、今日という時間を迎えました。なかなか思うようにデビューできず葛藤の日々もあったと思いきや、このメンバーだからこそ、これまでにないような本当にスペシャルなデビューという形を迎えることができて。大きな大きな船にもっともっと、していくんだという…。KAT-TUNとしてのプライドと、この会社の中で誰も成し得なかったことをするんだという思いで進んできました。一筋縄でいかないグループだったからこそ面白味もあったのかなって今思いますし、当時の自分が、今ぐらいもっと気持ちに余裕があったり、受け止めるキャパがあったら、もっともっと大きなグループにできたのかななんて思いますが。そんなグループをここまで支え、共に進んでくださったHyphenには心から感謝しております。そして、何よりもメンバー。赤西仁、田口淳之介、田中聖、上田竜也、中丸雄一。本当に、くっついたり離れたり、ぶつかったり…。どこにも負けないぐらい手を取り合って、大きな波に向かって行ったり。25年という歩みで得た経験、見てきた景色というものをしっかりと次の一歩へ、次の一歩へ向かいたいなと思います。
私事で言いますと、KAT-TUN解散と同時に、今日限りで会社を抜けることになります。この場を借りて、これまで27年間支えてくださった多くの関係者の皆さん、KAT-TUN、そして亀梨和也を作り上げてくれた皆さん、本当にありがとうございました。大きなお世話になると思いますけれど、引き続きここで戦うメンバー2人をどうぞよろしくお願いします。そして、KAT-TUNというグループが、この船が進んできた道、歴史をどうか大切に、大切に思ってくれたらうれしいなと思います。
あらためて、本当に支えてくださった皆さん。特に、Hyphen。悲しい思いをさせてしまって、本当に申し訳…本当にごめんなさい。でも進むと決めた以上、もっともっとすてきな景色を、それぞれが皆さんに届けられるように。誇れる未来でつながれるように歩んでいけたらいいなと思っています。KAT-TUNに、メンバーに、Hyphenに、心から最大の感謝を告げて、僕のKAT-TUN・亀梨和也としての時間を終えたいなと思います。本当にありがとうございました。
それぞれのあいさつを終えると、解散発表の際にも触れられていた「ファンと直接会える機会」についても言及。「会場、日時が決まり次第、すぐに皆さんにお伝えしたいと思います」とあらためて伝えつつ、亀梨が「そこでは思いっきり無邪気に騒ぎたいなと思いますので、楽しみに待っていてください」と希望を感じさせるコメントを。
「最後に感謝を込めて、3人で最高のパフォーマンスを届けて終わりたいなと思います。聞いてください。KAT-TUN、『We Just Go Hard』」という亀梨の曲紹介で、2021年9月リリースの『We Just Go Hard feat. AK-69』を披露。予告していた通り、炎の特効が満載のステージで熱くパフォーマンスした。歌唱後、息を整えながら顔を見合わせる3人。そして『ハルカナ約束』の一節をアカペラで歌い上げる。歌に思いを込め、ファンへのメッセージとした。
最後に亀梨が「いつもの俺たちの決まり文句で終わりたいなと思います」と呼びかけ、3人で手をつなぎ「We are KAT-TUN!!!」のコール。『ハルカナ約束』のインストが流れる中、3人で抱き合い、炎と火花で彩られたセットの向こうへと去っていったKAT-TUN。最後まで“KAT-TUN”としてのプライドを感じさせる姿を見せてくれた。