AKB48 13期生による「13期生公演 in TDC~今やるしかねぇんだよ!~」が16日、東京・TOKYO DOME CITY HALLにて開催された。
かねてより13期生メンバーが「いつか13期生だけで」と願っていたコンサートが、相笠萌と梅田綾乃の卒業を前に、ついに実現。9名が話し合って決めたというセットリストのオープニングを飾ったのは「RESET」。「我らがチームK!」の部分を「我らが13期生!」として歌唱し、相笠をはじめ早くも涙ぐむメンバーも見られた。
トークコーナーでは、13期生が互いに撮っていた秘蔵写真を特別公開。楽屋でふざける大島涼花や、おじさんのような寝相の茂木忍など、同期でしか撮ることのできない写真がスクリーンに映し出され、当時の思い出話に花を咲かせた。
「フライングゲット」では、メンバーが特技を交えたパフォーマンスを披露。4歳から10年間習っていたという村山彩希のタップダンス、元SDN48のなちゅに教わったという篠崎彩奈による書道、岩立沙穂、梅田綾乃、茂木忍による勇壮な和太鼓などを交えてパフォーマンスした。 篠崎が書いたのは「勝」と「舞」の2文字。いろいろな候補の中からメンバーが話し合い、「13期生にとって勝負の舞台」ということでこの2文字に決定したという。
「Innocence」と「バラの儀式」では、9名が深紅のドレスに身を包み、息の合った激しく妖艶なダンスで会場を沸かせた。
そして、13期生の劇場公演への思いを込めて、姉妹グループも含めた全公演の楽曲をメドレーで披露。チームAの「PARTYが始まるよ」からSDN48の「孤独なランナー」までの22曲を、約18分にわたり一気に披露した。
同期から卒業する2人に手紙が読まれるコーナーでは、梅田が早くも涙。すると、岩立が得意のセリフ「はーやーい」で、すかさずツッコむ絶妙のコンビネーションを見せた。まとめ役だったという相笠、同期に安心感を与えていたという梅田への感謝の言葉が綴られた手紙に、2人だけでなく読んでいた篠崎や他のメンバーも嗚咽を漏らしたが、「もえ」と「うめたん」が混ざってしまったのか、篠崎から「もえたん」という謎のニックネームが飛び出し、会場も含め全員が爆笑。しんみりムードを吹き飛ばした。メンバーからの言葉を受け取り、相笠は「泣くとは思っていなかったけど(1曲目の)『RESET』から涙が出た」、梅田は「ずっとみんなでやりたいと言っていた13期だけのコンサートができたので悔いなく卒業できる」と語った。
本編の最後は、卒業する2人が希望したという「光と影の日々」。13期生のデビューから現在までの思い出の映像が流れる中、9人が声を震わせながら歌った。
「13期!」コールの中で再び会場に登場したメンバーは、アンコールでは涙はなく笑顔でパフォーマンスし、最後は「シアターの女神」で締めくくった。
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