山田洋次が脚本・演出を務める、音楽劇「マリウス」の製作発表記者会見が行われ、主演の今井翼をはじめ、瀧本美織、柄本明、林家正臓が登壇した。
原作は、フランス・マルセーユ独特の陽気でのんびりと生きている市井の人々と港町の風情をコメディタッチで描く、フランスの国民的人情喜劇。
『さらば八月の大地』(2013年)で山田作品に出演経験のある今井は「再び山田監督のもとでお芝居ができることを心より感謝しています。僕にとって監督は芝居の根幹から僕の人生においても重要なことを教えてくださる恩師。『さらば八月の大地』の際には、芝居の魅力や楽しさの向こうにある乗り越えるべく課題を具体的に教えてくださり、目の覚めるような時間をいただきました。芝居の魅力を改めて教えてくださったのが山田監督です」と監督への思いを熱く語った。
ヒロインのファニーを演じる瀧本は「今ここにいることが信じられない。すばらしい監督、キャストの方々がいらっしゃる、こうような環境に身を置くことができて本当に光栄だと思っています。120%、200%の力を出して、情熱をぶつけていきたい」と意気込んだ。
今井と瀧本は実際にマルセーユに訪れたそうで、「その土地が持つ魅力、良くも悪くも変わらない日常の中で自分自身の憧れを抱いた男がどういうふうに思うかっていう気持ちで海を眺めてみると、1人の時間として考える時間にもなった」(今井)、「海を見るだけで幸せな気持ちになった。ここで育ったらやっぱりエネルギーをもって生きてるんだろうなと思った」とそれぞれ印象を明かした。
また、「すごくピュアで真っ直ぐな方なんだろうなと思うくらい真っ白で素敵な女性」と瀧本の印象を語った今井が「子どもの頃に“タッキー”と呼ばれていたそうなので、新たな“タッキー(瀧本)&翼”という意味でも愛し合えるんじゃないかな」と話すと、瀧本は恐縮するも「タッキーとして今井さんの横にいれるのがうれしい」と笑顔をみせた。
音楽劇「マリウス」は3月6日(月)から27日(月)まで東京・日生劇場にて上演。
公式HP:http://www.shochiku.co.jp/play/others/schedule/2017/3/post_310.php#tab02