笑いと女の友情が詰まった青春ムービー「笑う招き猫」が、4月29日(土・祝)より全国ロードショー。さらに、3月には同作のTVドラマシリーズも放送決定。これを記念して、キャスト、監督、原作コメントが到着した。
原作は、女漫才師を描く友情譚の傑作であり、小説すばる新人賞を受賞した山本幸久の人気作「笑う招き猫」。若手漫才コンビ「アカコとヒトミ」がお笑いの世界で奮闘し、挫折しながらも固く結ばれた女の友情のもと夢を追いかける青春物語で、その漫才コンビのヒトミを清水富美加、アカコを松井玲奈が演じる。監督・脚本は、「荒川アンダーザブリッジ」「大人ドロップ」などを手掛けた飯塚健。
映画公開に先駆け、全4話で放送されるドラマ「笑う招き猫」は、MBSで3月19日(日)より毎週日曜深0・50~、TBSでは3月21日(火)より毎週火曜深1・28~にて放送される。
<清水富美加のコメント>
1つの夢に向かっていく事はとても輝かしいですが、現実はそんなに甘くない、悩みも不安も絶えない。そんな中でどうするのか見つけてゆく、選んでゆく。ただワイワイしてるだけではない人生を描いているところがこの映画の魅力の1つだと思います。「わー、大変そう、撮影前からもう辛い」というのが、台本を読んだ時の正直な感想です。漫才をやるということ、体を張ったりいろんな顔を見せなきゃいけないこと、せりふのあまりないシーンで淡々と過ごすという苦手なシーンもたくさんだったからです。でも飯塚監督と松井玲奈ちゃんがいてくれて本当に良かったです。
<松井玲奈のコメント>
まさか自分が漫才師を演じるなんて、お話を聞いた時は不安しかありませんでした。でも、最初の台本を読んだ時には爆笑していました。撮影が始まるかなり前から漫才稽古を始めて、相方の清水さんと漫才ができたことは、とても貴重な経験です。毎日ワイワイとした現場で、学生時代に暗い思い出しかない私にとっては、個性的なキャストさんに囲まれて遅れて来た青春みたいでした。ドラマから映画まで続けて見て、笑って泣いていただきたいです。
<飯塚健(監督・脚本)のコメント>
とあるナイター撮影時、思い詰めた様子で清水さんが近寄ってきました。けれど、じっと僕の顔を見つめるばかりで、なかなか口を開きません。こりゃ何か芝居の相談に違いない、と思い促してみても、押し黙ったまま…次の瞬間、いきなり鼻に触れらました。「監督、ゴミ付いてたんで」と。…ええ。彼女は鼻●●を取ってくれたのです。その時、「この映画いける」と思いました。また、松井さんとは昨年春のドラマに続き、2度目の仕事となるのですが、髪を切り、金色に染めてくれ、眉毛の一部を失い、ごく近くで爆破され、時には鮮魚も抱きしめてくれました。……ええ。それはもう、相当に体を張ってくれたのです。その時、「この映画いける」と思えました。映画の題材として最も手を出してはいけないものの1つ、それが漫才だと思います。が、そんな不安も2人と共に芝居を作っていくにつれ、払拭されました。また、原作から異常に飛び出ることを深く広い懐でお許し頂けた山本さんにも感謝しております。毛色のまったく違うドラマ版と合わせて、楽しんで貰えたら嬉しいです。
<山本幸久(原作者)のコメント>
驚いた。自分が書いた小説の主人公ふたりが、銀幕の中で漫才をしているのだ、驚かないほうがどうかしている。見た目はずっと可愛いしスマートだ。漫才もうまくておもしろい。でも松井玲奈さんと清水富美加さんは紛れもなくアカコとヒトミだ。原作者冥利に尽きる。監督をはじめキャストおよびスタッフの方々にひたすら感謝。
ドラマ「笑う招き猫」(全4話)
MBS:3月19日(日)より毎週日曜 深0・50~
TBS:3月21日(火)より毎週火曜 深1・28~
「笑う招き猫」
4月29日(土・祝)新宿武蔵野館 ほか全国ロードショー!!
©山本幸久/集英社・「笑う招き猫」製作委員会