三島由紀夫の異色の【SF】小説を、「桐島、部活やめるってよ」「紙の月」の鬼才・吉田大八が、現代を舞台に大胆アップデートして描く、5月26日(金)公開の映画「美しい星」。その予測不可能に展開する三島×吉田ワールドを変幻自在に彩る音楽は、初号試写後にキャストやスタッフから、試写開始後には業界関係者からも高い評価を受けてきた。そこで、「このサントラ、ほしい!」という多くの要望に応え、映画公開に先駆けて5月24日(水)に映画「美しい星」オリジナル・サウンドトラックが発売されることが決定した。
スコアを担当するのは、キップ・ハンラハン、デヴィッド・シルヴィアン、冨永昌敬、染谷将太ら国内外の異才とのコラボでディープな音楽ファンをうならせてきた孤高の音楽家・ピアニストの渡邊琢磨。現代音楽、クラシック、ワールド、ノイズなどジャンルを自在に横断しながら渡邊が完成させた本作のサントラは、ラディカルで劇的にも関わらず、正統派で繊細なものだった。
疾走するロードバイクをアフリカンなビートとリズミカルなクラップが盛り上げる「メッセンジャー」のテーマ(#3 Messenger)、さまざまな楽器やノイズが渾然一体となってぶつかり合いながら互いに高みを目指す昇天必至の「宇宙人」一家の覚醒チューン(#7 Awakening)、地上で生きる人々の営みに寄り添う美しいピアノの旋律が涙を誘う「美しい星」(#10 Beautiful Planet)、劇中繰り返し変奏されるさまざまなモチーフを集結させて迎えるハリウッド的大団円のエンド楽曲(#12 Finale)など、“異次元のクオリティ”と吉田監督が語る楽曲が並んでいる。
また、映画のクライマックスに流れるヘンデルの名曲「Sarabande」のアレンジ(#16 Sarabande from Suite in D minor. HWV437)、そして吉田監督が“どんな映画監督や思想家より影響を受けた”平沢進の神曲「金星」のカバー(#17 金星)も収録されている。
吉田監督は、本作のサントラについて「異次元のクオリティ。この楽曲のレベルに見合う映画になりたい、なれただろうか、なれたはずだ」とコメント。劇中歌「金星」を提供した平沢進は「電子音からオーケストラまでの質感を行き来し、ときに目撃されている現象を隠れて支配する原理らしき層さえもむき出しにしながら、観客や演者さえ置き去りにする不純物だらけの時間流を生み出す大胆な音さばきがすごい」とコメントを寄せている。
映画「美しい星」オリジナル・サウンドトラックは、5月24日(水)発売。
映画「美しい星」は、5月26日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国ロードショー。
映画「美しい星」オリジナル・サウンドトラック
5月24日(水)発売
アーティスト:渡邊琢磨
価格:2,000円(税別)
<トラックリスト>
1「Contact」
2「Abduction」
3「Messenger」
4「Messenger(Soft ver.)」
5「Planetarium」
6「Venus」
7「Awakening」
8「Extension」
9「Intermission」
10「Beautiful Planet」
11「Encounter」
12「Finale」
13「Magica Luna」
14「Buon compleanno Auguri」
15「Aufforderung zum Tanz Op.65」
16「Sarabande from Suite in D minor.HWV437」
17「金星」
18「Main theme rough version」
「美しい星」
5月26日(金)TOHOシネマズ日本橋ほか全国ロードショー
<あらすじ>
その手で“美しい星・地球”を救えると信じた、とある平凡な“宇宙人一家”の悲喜劇―。
“当たらない”お天気キャスターの父・重一郎、野心あふれるフリーターの息子・一雄、美人過ぎて周りから浮いている女子大生の娘・暁子、心の空虚を持て余す主婦の母・伊余子。そんな大杉一家が、ある日突然、火星人、水星人、金星人、地球人(?)として覚醒。“美しい星・地球”を救う使命を託される。ひとたび目覚めた彼らは生き生きと奮闘を重ねるが、やがて世間を巻き込む騒動を引き起こし、それぞれに傷ついていく。
なぜ、目覚めたのか。本当に、目覚めたのか。
そんな一家の前に一人の男が現れ、地球に救う価値などあるのかと問いかける。
<スタッフ>
原作:三島由紀夫「美しい星」
脚本:吉田大八、甲斐聖太郎
監督:吉田大八
音楽:渡邊琢磨
<キャスト>
リリー・フランキー
亀梨和也、橋本愛、中嶋朋子/佐々木蔵之介
羽場裕一、春田純一/友利恵、若葉竜也
公式サイト:http://gaga.ne.jp/hoshi/
©2017「美しい星」製作委員会