映画「関ヶ原」の大ヒット祈願イベントが神田明神で行われ、岡田准一、平岳大、滝藤賢一、中越典子、原田眞人監督が登壇した。
本作は、司馬遼太郎の同名小説の映画化。これまで語られてきた「関ヶ原の戦い」を新しい解釈で描いている。主人公の石田三成(岡田)を「正義を信じ、愛を貫く純粋すぎる武将」として中心に捉え、徳川家康(役所広司)を「野望に燃え、天下取りをもくろむ武将」として対極に置き、関ヶ原の命運を握る小早川秀秋(東出昌大)もこれまでのイメージとはまったく違う「義を貫こうとする武将」として打ち出した、世界に誇る史上最大のスペクタクル・アクション超大作。
まず5人によるトークセッションが行われ、映画公開まで1週間を切ったことについて岡田は「徳川家康公のゆかりのある神田明神で敵役を演じた私が来るという、不思議な縁を感じながら、大ヒットに向けて祈願ができてうれしい」とあいさつ。
撮影中のエピソードを聞かれると岡田は「原田監督の作品は、どの役も生き生きしている。(豊臣)秀吉や(島)左近と妻・花野の関係性が知れるような作品が見たいと思いました」と。さらに「三成は、秀吉に対する思いが強いんですが、現場では秀吉演じる滝藤さんのほうから僕に話しかけてくれて。すごく緊張されていたのか、車の中で急に『岡田君、ちょっと読み合わせしない?』って言ってきたのが印象的でした(笑)」と。すると滝藤は「普段、お芝居するときは読み合わせとかはしないんですが、10年ぶりに原田監督の作品に出させていただくので、すごく緊張していて…」とコメント。
さらに平が「朝、撮影現場に行くと岡田さんから『鬼』について報告があって」とコメントすると「報告というか、“関ヶ原には鬼が出る”という噂があって…というのも、僕がその噂を流していただけなんですけど(笑)。原田監督が愛情を持って怒ってくださるんですが、雰囲気がピリっとするので、その様子を『大鬼が出たのか、中鬼が出たのか、小鬼が出たのか』と、毎日どのぐらいのレベルの鬼が出現したのかという話をしていました(笑)」とエピソードを明かした。
平演じる島左近の妻・花野を演じた中越は、演じた役柄について「花野はたくましくて筋が通っていて、肝っ玉が据わった方。当時に女性で医術の心得がある方が少なかった中、医術を生かして旦那様について戦場にいたというのはすばらしいと思う」とコメントした。
またキャスト陣が、日本の行く末を決めた決戦の日を描いている本作にちなみ「人生における決戦の日」に関しての川柳を発表。「鬼が出て、鬼締め決めて、鬼ヒット。鬼は監督という意味と、撮影では本当の戦いだと思っていたので、当時の人たちが戦いに行くのと同じように甲冑を着るときにはきつく締めて着ていて。それを小道具さんとかと“鬼締め”と呼んでいたので…」(岡田)、「関ヶ原、のるかそるかの、ヒラ左近。いい歳なので、ちゃんと祈願したいなと思って(笑)」(平)、「ド緊張、10年ぶりに、原田組。原田監督のような演出をされる方はいらっしゃらないので、現場は緊張しましたが面白かった」(滝藤)、「秋の空、我が子と共に いざ合戦。撮影していたころは、ちょうどお腹に子供がいる状態で。ある意味私たちも戦いだったんですが、その状態で関ヶ原に繰り出しているのは胸が高鳴りました!」(中越)とそれぞれ発表した。
トークセッションの後は、御社殿内で大ヒット祈願をしたキャスト陣。最後に岡田が「祈願を終えて神聖な気持ちになりましたし、大ヒットに向けていい時間、いい祈願が出来ました。神田明神は家康公にゆかりがある地なので、映画で家康を演じた役所(広司)さんにしっかり『神田明神行ってきたよ!』と祈願の感想を述べ、「この映画が自分の代表作になると信じています。鬼ヒットを目指していますので、たくさんの方に見ていただけたらうれしい」とメッセージを送った。
映画「関ヶ原」
8月26日(土)より全国ロードショー
出演:岡田准一/有村架純/平岳大/東出昌大/役所広司ほか
監督・脚本:原田眞人
原作:司馬遼太郎「関ヶ原」(新潮文庫刊)
配給:東宝=アスミック・エース
公式サイト:http://wwwsp.sekigahara-movie.com/
©2017「関ヶ原」製作委員会