2018年釜山国際映画祭でのワールドプレミア上映を皮切りに、ベルリン国際映画祭ジェネレーション14plus部門をはじめ国内外の映画祭で50を超える賞を受賞した韓国映画「はちどり」が、6月20日(土)に公開決定した。
本作の舞台は、1990年代の韓国。14歳の少女ウニ(パク・ジフ)は、何百もの世帯が暮らす無機質な姿をした集合団地で両親、姉、兄と共に生活している。思春期を迎え、大人の世界への興味も持ち始めていたウニは、学校にあまりなじめず、別の学校に通う親友と悪さをしたり、男子生徒や後輩の女の子とデートをしたりして過ごしていた。
ウニの両親は朝から晩まで小さな店を切り盛りし、厳格な父は子供たちに学歴や世間体を求めるばかりで、彼らの心の動きと向き合う余裕がない。ウニは自分に無関心な大人たちに囲まれ、どこか孤独な思いを抱えていた。そんななか、初めて自分の人生を気にかけてくれる大人に出会ったところから、物語は動き始める。
38歳のキム・ボラ監督による、初長編作品となる本作。2019年8月に公開された際には、単館公開規模ながら1か月で観客動員数12万人超、最終的に15万人に迫る異例の大ヒットを果たした。
世界で最も小さい鳥のひとつでありながら、その羽を1秒に80回も羽ばたかせ、蜜を求めて長く飛び続けるという「はちどり」。希望、愛、生命力の象徴とされるその鳥の姿が、主人公のウニと似ていると思ったと監督は語っている。様々な感情を抱えながら成長し、この世界に羽ばたいていこうとする少女の姿が共感と感動を呼ぶ作品だ。
映画「はちどり」は、6月20日(土)ユーロスペースほか全国順次ロードショーを予定している。予告動画もYouTubeにて公開中。
<動画>
「はちどり」予告編
<作品情報>
「はちどり」
2020年6月20日(土)ユーロスペースほか全国順次ロードショー
監督・脚本:キム・ボラ
出演:パク・ジフ、キム・セビョク、イ・スンヨン、チョン・インギ
提供:アニモプロデュース、朝日新聞社
配給:アニモプロデュース
公式サイト:http://animoproduce.co.jp/hachidori/
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