堤幸彦監督と堤真一が初タッグを組む映画「望み」の追加キャストが発表された。
雫井脩介の同名小説を映画化した本作。無断外泊から帰らない息子が同級生の殺人事件への関与を疑われ、犯人であっても生きていてほしい母親(石田ゆり子)と、被害者であっても息子の無実を信じたい父親(堤)、家族の想いが交錯するさまが描かれる。
堤、石田に続いて新たに出演が発表されたのは、岡田健史、清原果耶、松田翔太、加藤雅也、市毛良枝、竜雷太の6人。
岡田は石川家の長男・規士、清原は規士の妹・雅、松田は事件の真相を暴くため独自の取材を進める記者・内藤。加藤は事件を捜査する刑事・寺沼、市毛は貴代美(石田)の母・扶美子、竜は一登(堤)の取引先である建設会社の社長・高山役を演じる。
また、堤をはじめとする石川家の4人が写ったティザービジュアルも解禁。幸せそうなポートレートの中で、一人うつむく長男・規士。「愛する息子は共犯者か、被害者か。」というコピーとともに、サスペンスの始まりを予感させる謎めいた一枚になっている。
『望み』
2020年10月全国公開
公式サイト:nozomi-movie.jp
公式Twitter:@nozomimovie #映画望み
配給:KADOKAWA
▽あらすじ
一級建築士の石川一登(堤)とフリー校正者の妻・貴代美(石田)は、一登がデザインを手掛けた邸宅で、高校生の息子・規士(岡田)と中三の娘・雅(清原)と共に幸せに暮らしていた。規士は怪我でサッカー部を辞めて以来遊び仲間が増え、無断外泊が多くなっていた。受験を控えた雅は、志望校合格を目指し、毎日塾通いに励んでいた。
冬休みのある晩、規士は家を出たきり帰らず、連絡すら途絶えてしまう。翌日、一登と貴代美が警察に通報すべきか心配していると、同級生が殺害されたというニュースが流れる。警察の調べによると、規士が事件へ関与している可能性が高いという。行方不明者は三人。そのうち犯人だと見られる逃走中の少年は二人。息子は犯人なのか、それとも、もう一人の被害者なのか。
▽岡田健史 コメント
このたび、映画「望み」で規士役を演じさせていただきました岡田健史です。実は「望み」に関しては原作から読ませていただいていてこの作品の大ファンでした。その作品の映画化に関われたことを心から感謝しております。規士を演じた僕が現時点で語れることはかなり限られていますので、皆様にはこれだけ伝えさせていただきます。ぜひ劇場で観てください。愛とは、親子とは、人とは、いろんなことを考えさせられる作品です。たとえ親子であっても子供は親の所有物ではない。人は孤独でしかない。その中で互いを愛し、愛され合うという儚さ、愛おしさを感じていただけたら幸いです。
▽清原果耶 コメント
自分がどう生きていけるか、今この状況をどう切り抜けるか。私が演じたのは本能的にそれをやってのける女の子です。それがこの家族の中で生きている彼女なりの選択、だと考えれば共感もできて受け止めることができました。とにかく積み重ねの日々で、堤監督があふれんばかりの熱量で導いてくださるのがとても有り難かったです。共演させていただいた堤さん、石田さん、岡田さんとは空き時間に「昨日の晩ご飯何食べた?」なんて他愛もないお話をしたりしたのですが、和やかで暖かいその雰囲気がいろいろな意味で拠り所になっていたようにも思います。それぞれの「望み」の形と、辿り着く先を一緒に迎えてくだされば幸いです。
©2020「望み」製作委員会