大林宣彦監督の遺作「海辺の映画館」が7・31公開 最期のメッセージが遺されたパンフレットも完成

映画
2020年06月05日

 大林宣彦監督の遺作「海辺の映画館-キネマの玉手箱」の新たな公開日が、7月31日(金)に決定。大林監督の最期のメッセージが込められた劇場パンフレットも完成した。

 奇しくも本作の公開予定日だった4月10日、肺がんのためこの世を去った大林監督。最新作「海辺の映画館-キネマの玉手箱」は、先行きの見えない映画業界を鼓舞するような“映画愛”と“平和への想い”が込められている。

 物語の舞台は、尾道の海辺にある唯一の映画館「瀬戸内キネマ」。“日本の戦争映画大特集”と題したオールナイト興行で映画を観ていた若者3人が、突然劇場を襲った稲妻の閃光に包まれ、スクリーンの世界にタイムリープしてしまう。沖縄戦や原爆投下前夜の広島などさまざまな戦争の歴史をたどっていく姿が、無声映画、トーキー、アクション、ミュージカルと趣向を凝らした表現で展開されていく。

 公開に合わせて、大林監督の息女・大林千茱萸が編集した劇場パンフレットも完成。本作に出演した俳優陣から大林監督へのラブレター45篇や、富田靖子と石田ひかりが初対面した“尾道ヒロイン”夢の対談などが掲載されているほか、“ねぇ、映画で僕らの未来変えて見ようよ――”という大林監督の最期のメッセージが遺された貴重な一冊となっている。

「海辺の映画館―キネマの玉手箱」
2020年7月31日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国公開
監督:大林宣彦
出演:厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦、吉田玲(新人)、成海璃子、山崎紘菜、常盤貴子
公式HP:umibenoeigakan.jp 
公式Twitter:@umibenoeigakan #海辺の映画館

©2020「海辺の映画館—キネマの玉手箱」製作委員会/PSC

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