第72回カンヌ国際映画祭ある視点部門最優秀演技賞(キアラ・マストロヤンニ)を受賞したクリストフ・オノレ監督の最新作「今宵、212号室で」が、6月19日(金)より全国順次公開される。それに先駆け、本編映像の一部が公開された。
本作の主人公マリアは、結婚20年目になる夫・リシャールを愛してはいるのだが、ひそかに浮気を重ねている。そんな彼女の元を訪れたのは20年前の姿をした夫、歴代の元カレ、そして夫の初恋相手…。突如現れた“永遠のライバル”に、自分のことを棚に上げてマリアは嫉妬してしまう。
そんな自由奔放なキャラクターでありながら、本作を観た人たちからは「自分勝手なのに憎めない主人公がチャーミングでした」(海野つなみ/漫画家「逃げるは恥だが役に立つ」)、「マリアを愛おしく思えるのは、私が大人になったからに違いない」(ジェーン・スー/コラムニスト・ラジオパーソナリティ)との声も上がっていた。
この度公開された本編映像の一部では、マリアに訪れた最大のピンチを映し出している。ついに浮気が夫にバレてしまったマリアは、怒った彼と距離を置くため、一晩だけアパルトマンの真向かいにあるホテルの212号室にいた。そこに突如現れたのは、リシャールの初恋相手の元ピアノ教師イレーヌ。
イレーヌはリシャールを自分好みの男に育てあげたのにマリアに奪われてしまい、未練がましく思っているようだ。若き日のリシャールはマリアの浮気をなじり、思わず「もしもイレーヌを選んでいたならば…」と嘆く。
その言葉に嫉妬したマリアが自身の浮気を棚に上げて「結婚は間違いだったということ?」と問い詰めると、若き日のリシャールはうろたえる…。マリアはそんな煮え切らない態度を見かねて、イレーヌに「向かいの夫に会いに行けば?情けない姿に驚くわよ」と言うと、彼女はすぐに傷心中のリシャールの元に向かってしまう。
20年越しの再会となる2人だが、イレーヌはリシャールにとって、青春の大恋愛の相手。由々しき事態になったことに気づいたマリアは、イレーヌの行く手を阻もうとするが、時すでに遅し。果たして、かつての姿で現れた初恋相手にとったリシャールの行動とは…?本編がどのような結末を迎えるのか、気になる動画となっている。
<動画>
【本編映像】もしも永遠のライバル“夫の初恋相手”がかつての姿で夫に急接近したら…!?
<作品情報>
「今宵、212号室で」
2020年6月19日(金)Bunkamuraル・シネマ、シネマカリテほか全国順次ロードショー
監督・脚本:クリストフ・オノレ
出演:キアラ・マストロヤンニ ヴァンサン・ラコスト カミーユ・コッタン バンジャマン・ビオレ キャロル・ブーケ
配給:ビターズ・エンド
<WEB>
公式サイト:http://www.bitters.co.jp/koyoi212/
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