原作H.P.ラヴクラフト、ニコラス・ケイジ主演作「カラー・アウト・オブ・スペース−遭遇−」が7月31日(金)より全国公開する。それに先立ち、本編映像が解禁された。
ラブクラフトが発表した「ザ・カラー・アウト・オブ・スペース(宇宙からの色/異次元の色彩)」を原作とした本作。時代を超えて愛されるラヴクラフトの「完璧な悪夢」を創り上げたのは「ハードウェア」「D.N.A」のリチャード・スタンリー。もう1人の脚本家とスタンリーが共同執筆した脚本のラヴクラフト作品としての正確さと強烈さにハリウッドが尻込みする中、「マンディ 地獄のロード・ウォリアー」と同じプロデューサー陣のSpectreVisionが飛びつき、映像化実現に至った。
主演のニコラス・ケイジには、監督から「『バンパイア・キッス』のスタイルが欲しい」とリクエストしたとのことで、念願かなってのキャスティングとなった。ケイジ演じるネイサンの妻テレサ役に「レッド・スパロー」のジョエリー・リチャードソン、長女ラヴィニア役に「ビッグ・アイズ」や「好きだった君へのラブレター」に出演のマデリン・アーサーら、豪華出演陣が脇を固める。
解禁された本編映像では、ある夜、爆発音とともに隕石が家の庭に落下するまでの奇妙な「色」、そして地に落ちた隕石、色に染められていく家族たちが描かれる。いち早く未知との遭遇を察知し歯をむき出しにしてうなるペットの犬サム、うろたえて厩舎をうろつく家畜のアルパカ、眠りを妨げられる長女ラヴィニア(傍らにはラヴクラフトが作り上げた架空の魔導書「ネクロノミコン」が)、パソコンに貼りついたようになってしまう長男ベニー(ブレンダン・マイヤー)。
何かを感じ廊下に出た末っ子のジャック(ジュリアン・ヒリアード)は、一人きりで「色」の襲来を目撃してしまう。あまりの轟音に、ベッドでお楽しみ中のネイサンと妻テレサも部屋を飛び出していく。
裏庭に衝突した隕石と思われる物体は、この世のものとは思えない「色」を放ち、唸り声を上げるかのごとく蒸気を放っていた。「スマホを!」と言い出す現代っ子の長女を尻目に、一人「色」の襲来を目撃したジャックの様子がおかしい…。いったい、この家族はどうなってしまうのか。これから始まる狂気の渦への序章を捉えた本編映像となっている。
<動画>
「カラー・アウト・オブ・スペース−遭遇−」本編映像
<作品情報>
「カラー・アウト・オブ・スペース−遭遇−」
2020年7月31日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋他にてロードショー
監督:リチャード・スタンリー
製作:SpectreVision
出演:ニコラス・ケイジ、ジョエリー・リチャードソン、マデリン・アーサー
原作:H・P・ラヴクラフト「宇宙(そら)の彼方の色 新訳クトゥルー神話コレクション5」訳=森瀬繚 星海社FICTIONS
「宇宙からの色」(『ラヴクラフト全集4』所収)H・P・ラヴクラフト 大瀧啓裕訳 創元推理文庫
配給:ファインフィルムズ
<ストーリー>
大都市の喧騒を逃れ、閑静な田舎に移り住んだガードナー家。ネイサン(ニコラス・ケイジ)と妻テレサ(ジョエリー・リチャードソン)が夢に見た子どもたちとの理想の生活は、前庭への隕石の激突で終わりを告げる−。以来、一家は心と体に影響をおよぼす地球外変異体との闘いに明け暮れ、静かな田舎暮らしは極彩色の悪夢へと変わる。
<WEB>
公式サイト:http://www.finefilms.co.jp/color/
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