10月に公開される芦田愛菜主演映画「星の子」に、主人公・ちひろの両親役で永瀬正敏と原田知世が出演することが決定。併せて、特報映像と場面写真が解禁された。
本作で芦田が演じるのは、“あやしい宗教”を深く信じている両親を持つ中学3年生の少女・ちひろ。原作は「むらさきのスカートの女」で第161回芥川賞を受賞した今村夏子。監督・脚本は「日日是好日」「MOTHER マザー」の大森立嗣が務めた。
今回、第2弾キャストとして、ちひろの父役を永瀬正敏、母役を原田知世が演じることが解禁された。永瀬と原田は同じ1983年にスクリーンデビューし、夫婦役では「紙屋悦子の青春」以来、14年ぶり2度目の共演となる。
本作では、ちひろの成長を愛情たっぷりに見守る一方で、幼少期、病弱だったちひろを救った“水”と、その水を販売する“あやしい宗教”を深く信じてしまう2人。それによって家が日に日に貧乏になり、挙句の果てにはフリーマーケットで買ったお揃いの緑ジャージしか着なくなる両親を演じる。
娘を助けたい思いから藁にもすがる思いで飛びついた“あやしい宗教”を深く信じ続ける父という自身の役柄について、永瀬は「人は何か一つの出来事に対して、信じてしまえば次第にそれが真実になっていく。そういう風に最後まで流れていくといいなと思いました」と振り返る。
一方、現在の芦田と同じ16歳の時に「時をかける少女」でスクリーンデビューを果たした原田は、「今まで演じたことのない新しい役でした。ほかの人から見るとちょっと奇妙に見えたりする部分もあるのですが、子供を深く愛していて、夫婦が同じ方向を見て共に手を取って歩んでいる。すごく幸せそうで温もりを感じました」と自身の役柄について語った。コメント全文は、次のページを参照。
芦田は大先輩の2人との共演を「永瀬正敏さんと原田知世さんの演じる両親の姿から、ちひろが大事に育てられてきたことを感じました。お2人とも本当の両親みたいにあたたかく接してくださり、待ち時間にもたくさんお話ができてとても嬉しかったです」と、親子役として絆を深めたことを明かした。
また、芦田が演じる主人公ちひろが自らの思春期を思い悩み、ひとり遠くを見つめる姿から始まる特報映像も今回同時に解禁された。「私、この水飲むと風邪引かないんです」と先生に語るちひろのセリフからは、病弱だったちひろ自身を救った“あやしい宗教”を深く信じている父(永瀬正敏)と母(原田知世)に対する、複雑な感情が垣間見られる。
<動画>
「星の子」特報
<コメント>
■永瀬正敏
信じる事の“純粋さ”と、ある意味“狂気”を家族と言うかけがえのないものの中でどう表現していくのか?
大森立嗣監督の真っ向からのチャレンジを芦田愛菜さん、原田知世さん方と共に、旅出来た事はとても光栄でした。
そこに存在しているだけで愛しさが湧いてくる芦田さん、物語の中の同じ時を過ごして来たその想いを、自然に醸し出してリードして頂いた原田さん、そして再び大森監督の現場に立たせていただいた事…
この作品に関わった全ての皆さんに感謝しています。
“何かを心から信じる”事への“あるひとつの家族”の愛と葛藤の物語を、是非劇場でご覧いただければと思います。
■原田知世
「未熟児だって…ただただ健康に」
映画の冒頭で、日記に書き綴られた母の祈り。
そんな母の切実な思いを胸に演じました。
赤ちゃんのちひろ、小学生のちひろ、そして、中学生になったちひろ。成長していく娘との一つ一つのシーンを演じていく中で、愛おしさが溢れ、同じ思いで娘を見つめる父、永瀬正敏さんの穏やかな温もりに支えられながら、ラストシーンを迎えることが出来ました。
この作品に参加できたことをとてもしあわせに思います。
<作品情報>
「星の子」
2020年10月全国公開
キャスト:芦田愛菜/永瀬正敏 原田知世
監督・脚本:大森立嗣
原作:今村夏子「星の子」(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
製作幹事:ハピネット、ヨアケ
製作プロダクション:ヨアケ、ハーベストフィルム
配給:東京テアトル、ヨアケ
<WEB>
公式サイト:https://hoshi-no-ko.jp/
©2020「星の子」製作委員会