映画「君が世界のはじまり」が、7月31日(金)より全国公開される。それに先立ち、松本穂香、金子大地、ふくだももこ監督の3人が見どころを語る、特別インタビュー映像が到着した。
本作は、ふくだももこ監督の原点となる短編小説「えん」と「ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら」を再構築し、一本の映画にしたものだ。脚本は「リンダリンダリンダ」「もらとりあむタマ子」などを手掛けた向井康介。「おいしい家族」以来、ふくだ監督と二度目のタッグとなる松本穂香が主演を務めた。
この度、解禁された映像では、楽しげに本作の見どころを語り合う3人の姿が映し出される。見どころについて、「6人それぞれ描かれていることが(他の多くの映画と)違う」と語る松本の言葉に、金子も「みんなが主役に見えるような、そういう新しさがある」と同意。これまでにない青春群像劇に仕上がっている点が魅力であると、作品をアピールした。
また、自身が演じた役柄について、松本はまさかの裏話を告白。なんと、「(ピース)又吉さんみたいな喋り方で」と演出を受けていたのだとか。「言った!言った!」とふくだ監督も楽しそうに当時を思い出しており、前作に続いてのタッグとなった2人の信頼関係の強さが伺える。
金子は、台本を読んだ時から自身が演じたキャラクター・伊尾とシンパシーと感じていたようで、「共感できる部分があった」と明かした。
自分の青春時代を映画にも投影したという、ふくだ監督。役者がそんな自分の青春の思い出をどう演じてくれるのか、楽しむことを意識して作り上げたという。魂を焦がす青春映画の新たな傑作となった本作は、いよいよ7月31日(金)より全国公開される。
<動画>
インタビュー映像
<作品情報>
「君が世界のはじまり」
2020年7月31日(金) テアトル新宿ほか全国ロードショー
出演:松本穂香 中田青渚 片山友希 金子大地 甲斐翔真 小室ぺい 板橋駿谷 山中崇 正木佐和 森下能幸 江口のりこ 古舘寛治
原作・監督:ふくだももこ
脚本:向井康介
配給:バンダイナムコアーツ
<あらすじ>
大阪の端っこのとある町。深夜の住宅地で、中年の男が殺害される。犯人は高校生だった。この町の高校2年生のえん(松本穂香)は、彼氏をころころ変える親友の琴子(中田青渚)と退屈な日々を送っていたが、琴子がサッカー部のナリヒラ(小室ぺい)に一目惚れしたことで、二人は徐々にすれ違うようになっていく。
同じ高校に通う純(片山友希)は、母が家を出ていったことを無視し続ける父親に何も言えぬまま、放課後ショッピングモールで時間をつぶす。ブルーハーツを聴きながらふと通りかかった屋上で、東京から転校してきた伊尾(金子大地)と会い、求めるものもわからぬまま体を重ねるようになる。
偶然ナリヒラの秘密を知るえん。急接近した2人を見て見ぬふりをする琴子。琴子に思いを寄せる、サッカー部キャプテンの岡田(甲斐翔真)。思いの捌け口を見つけられない純。田舎に閉じ込められた自分と義母を重ねる伊尾。変わらない町−。
そんなある朝、父親殺しの犯人が逮捕され……。郊外の気怠い空気とそれぞれの感情が混じり合い、物語は疾走していく。
<WEB>
公式サイト:https://kimiseka-movie.jp/
©2020『君が世界のはじまり』製作委員会