小泉今日子が村上虹郎の専用ドライバーに!?「ソワレ」完成報告会が開催

映画
2020年07月30日

8月28日(金)に公開される映画「ソワレ」の完成報告会が、7月29日(水)にテアトル新宿で開催された。村上虹郎、芋生悠、外山文治、豊原功補が登壇した完成会のオフィシャルレポートを以下に掲載する。

豊原功補と小泉今日子らが立ち上げた映画制作会社「新世界合同会社」の初プロデュース作品となった本作。主演を務めた村上虹郎と芋生悠、オリジナル脚本も手掛けた新鋭・外山文治監督、豊原功補プロデューサーが出席し、完成した映画への思いを語った。

本作で演じた翔太という主人公の役作りについて村上は「作ろうとしても作りこめず、理解しようとしても肩透かしを食らう感じで、悩みに悩んで現場に行くしかなかったし、行かないとわからなかった」とその難しさを吐露する。

父親から暴力を受け、トラウマを背負うタカラを演じた芋生は「脚本を読んだ段階で、かなり覚悟を決めないといけないなと思いました」と振り返った。そして「本当に強い子で、すごく美しい子だと思いました。そんな子でも、ひとりでは戦えないので、そばに寄り添って一緒に歩めたらいいなと思いました」と明かす。

外山監督は、主演の2人を絶賛。まず村上について「現在の若者を重ねるには、彼しかいないという確信の下で選んだ」と語る。オーディションで抜擢した芋生についても「出会った時に、タカラという役には彼女が必要だと思った。ベストマッチだったんです。素敵な2人と巡り合えました」と力強く語った。

豊原プロデューサーは「新世界合同会社」の設立、そして本作の制作について、外山監督の短編「此の岸のこと」を観て感銘を受け、その外山監督から「手伝ってほしい」と声を掛けられたことがきっかけだったという。ただ「どうせやるなら本腰を入れて、テキトーにやっていると思われたくなかったので、会社を作って乗り込もうと思った」と、その強い思いを明かす。

撮影現場には豊原と小泉も駆けつけ、プロデューサーとして俳優、スタッフのために尽力していたそう。村上は、早朝撮影の際のエピソードとして「朝、ホテルの玄関に行くと、小泉さんが車をつけて、助手席を開けて『おはようございます!』って専用ドライバー状態で待っていてくださいました(笑)」とあの小泉を“アシ”として使っていたと告白。

豊原プロデューサーは「予算が潤沢と言える作品ではないので、我々も働かないと(笑)」と照れくさそうに語ったが、芋生も「大先輩で、“天下の”と言ってもいいお2人が、汗水たらして動いてくださって、私たちがのびのびとやれる環境を作ってくださいました。寝る時間もなかったと思うんですけど、それでも生き生きとされていて、それが活力になりました」と感謝の気持ちを口にしていた。

最後に、本作について「いまだからこそ見てほしい映画になっています」と語った芋生。「ソワレ」というタイトルが“夜明け前”という意味を持つことに触れ「真っ暗な同じ景色ばかり続いて、この夜は終わらないんじゃないかと思うことがあるけど、これを見たら『朝を迎えてやるぞ!』と思える、そんな作品になっていて、少しの希望を持ち帰っていただくことができると思います」と、まさに映画に関わったすべてのキャスト、スタッフの思いを代弁するかのような力強いメッセージで映画をアピールし、舞台挨拶は幕を閉じた。

<イベント概要>
「ソワレ」完成報告会
2020年7月29日(水)テアトル新宿

登壇者:村上虹郎、芋生悠、外山文治、豊原功補

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