芦田愛菜の主演映画「星の子」が、10月に全国公開。この度、アーティストの清川あさみが本作をイメージし、制作した作品「星の子」が初披露された。
本作で芦田が演じるのは、“あやしい宗教”を深く信じている両親を持つ中学3年生の少女・ちひろ。両親役を永瀬正敏、原田知世が演じる。原作は、「むらさきのスカートの女」で第161回芥川賞を受賞した今村夏子。監督・脚本は、「日日是好日」「MOTHER マザー」の大森立嗣が務めた。
この度、アーティストの清川あさみが制作した「星の子」は、ポートレイトに刺繍を施す手法を用いた作品。「美女採集」「Complex」シリーズを代表作に持つ清川だが、今回の作品ではキャンバスに刺繍、ペインティングをし、美しい星空と木々に包まれ、水の渦の中に佇む少女ちひろを描いた。光を放つ星々をビーズで、木々や水面の揺れ、渦を糸でひと針ひと針、繊細に紡ぎ、静寂と緊張の入り混じる神秘的な世界を生み出している。
清川は、子どもたちについて「宇宙の中の沢山の星の中の一つのように存在する」と語り、「自分という『星』を知った時、一人の大人に成長していく、そんな少女の佇む姿を描きました」と思いを明かした。
さらに、映画「星の子」の世界観を描き出した本作品をポストカードにし、ムビチケカードの特典として配布することも決定した。ポスタービジュアルのオリジナルポストカードとあわせ、2枚セット(数量限定)となる。ムビチケカードは、8月7日(金)より発売予定だ。取り扱い映画館などの詳細は、映画公式サイトを参照。
大森立嗣監督は本作の脚本を書くとき、清川の作品集にインスピレーションを得ていたという。そんな大森監督たっての希望で、清川とのコラボレーションが実現。映画本編では、赤松陽構造による題字「星の子」の背景となるタイトルアートとして、星が瞬き、この幻想的な風景が徐々に浮かび上がるとのことだ。清川のコメント全文は、次ページを参照。