9月11日(金)に全国公開の映画「チィファの手紙」より、ピュアな透明感あふれる場面写真が解禁。さらに中山美穂・豊川悦司・Charaほか、各界著名人14名から本作へ寄せられたコメントも公開された。
本作は、今年1月に公開された岩井俊二監督の最新作「ラストレター」と同じく、自身の同名小説を原作に中国で描いたもうひとつの「ラストレター」と言える作品。中国四大女優の一人である主演のジョウ・シュンをはじめ、中国を代表する豪華キャストが集結した。岩井監督はプロデュース、脚本、編集、音楽も兼ね、プロデューサーにはアジア映画業界の巨匠ピーター・チャンが名を連ねている。
2018年に中国で公開されると、中国映画として当週の興行ランキング1位を獲得し、北米、オーストラリアほか各国でも称賛を浴びた。中国のアカデミー賞とされる第55回金馬奨では、最優秀主演女優賞・助演女優賞・脚本賞の3部門でノミネートされるという高評価を得ている。
この度解禁されたのは、主人公チィファの姉チィナンと初恋の相手チャンの若き日の2人の姿をとらえた、ピュアな透明感あふれるカットをはじめとする場面写真だ。
同窓会を機に時を経て再会したチィファとチャン、チャンとの不思議な文通を始めるチィナンとチィファの娘たち、中学時代の淡い恋の回想シーンなど、2つの時代で交わされる手紙のやりとりの様子が切り取られており、ノスタルジックで芳醇な岩井監督の映画世界が伝わってくる。
全編中国で行われた撮影について、岩井監督は「ロケ地の⼤連は⺟の⽣まれた場所だったので、僕にとってある意味、故郷です。そういう地で撮影できたのは忘れがたい想い出です」と語る。監督の出⾝地・宮城県で撮影された「ラストレター」と同様に、偶然にも⾃らのルーツを辿ることとなったことへの思いを明かした。
さらに本作を一足先に鑑賞した各界著名人より、本作へのコメントが到着。中山は「映像、⾳楽、俳優、全ての細胞が観ているこちらに染み⼊ってくる。岩井さんの世界は、⾒ず知らずの他⼈同⼠であっても何故か濃密なものにしてしまう」と、岩井監督の魅力を語る。
豊川も「他⼈の物語が⾃分のモノにすりかわる醍醐味、気がつくと映画の中に僕がいる。Last Letterとは似て⾮なる、岩井作品の傑作。切なさと懐かしさに滅多打ちにされた」と本作を絶賛した。中山、豊川のほか全14名のコメント全文は次ページを参照。