ここからは質問タイムへ。記者からの質問で、石橋との初共演の印象について聞かれた中村は「初めてとは思えないくらいの信頼感と安心感がありました」としながらも、「僕が一方的に思っているだけかもしれないけど…」と付け加え、いたずらっぽく微笑む。
さらに「現場でも仕事の話はせず僕がずっと喋っているところに、石橋さんがツッコミを入れ、それにまた乗っかって…、そしてだんだん無視されます」と暴露。「でも、無視されると仲良くなったと思えるタイプなので大丈夫です(笑)」と満足そうに笑っていた。
荒木監督は「中村さんと石橋さんは水と火という真逆のタイプだと思いました。さらさらっと流れるように演じる中村さんと、圧力でグッグッと押してくる石橋さんという感じですね」と、2人の印象を語る。
そのコメントに「圧が強い女優って言われているよ」と中村がツッコミを入れると、石橋は「なんか嫌だなぁ」と苦笑い。荒木監督がすかさず「タイプが違いすぎると思ったけど、2人揃ったらピタッとハマったのですごくうれしかったです」とフォローしていた。
「大当たり祈願」に絡めて、人生の大当たりについての質問に中村は「小学校のときに懸賞で当たったE賞」と大当たりではないエピソードを披露する。それには理由があり、「大人になると、子どもの頃の残念な話が回収できて、当たったなって思えるのがいい」と解説。
石橋も「私は小学生の学芸会で、一番やりたくなかった豚のお母さん役をやったことです。今こうして話せるので大当たりなのかもですが、すごくショックでしたね。早く終わらないかなと思いながら演じていたのを覚えています」と振り返った。
最後の挨拶では、荒木監督が「お気を確かに持ってご覧ください」と独特の表現で呼びかける。石橋は「おもしろい作品になっているので、映画館に足を運んで観ていただければうれしいです」と自信をのぞかせた。中村も「映画を観た方の反応が楽しみな作品なので、早く皆さんの感想が聞きたいです」とアピールし、会見は幕を閉じた。
<開催概要>
「大当たり祈願(大ヒット祈願)」
日時:2020年8月24日(月)前9・45〜10・05
場所:日本橋福徳神社
登壇者:中村倫也、石橋静河
「完成記念会見」
日時:2020年8月24日(月)前10・45〜11・15
場所:キノフィルムズ試写室
登壇者:中村倫也、石橋静河、荒木伸二監督
MC:奥浜レイラ
<作品情報>
「人数の町」
2020年9月4日(金)新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
脚本・監督:荒木伸二
出演:中村倫也 石橋静河
立花恵理 橋野純平 植村宏司 菅野莉央 松浦祐也 草野イニ 川村紗也 柳英里紗 / 山中聡
配給:キノフィルムズ
<WEB>
公式HP:https://www.ninzunomachi.jp
©2020「人数の町」製作委員