9月11日(金)公開の映画「窮鼠はチーズの夢を見る」の夏休み限定イベントが行われ、大倉忠義、成田凌、行定勲監督が登壇した。
原作は、人を好きになることの喜びや痛みをどこまでも純粋に描き、圧倒的な共感を呼ぶ心理描写から、多くの女性から支持を得た水城せとなの傑作コミック「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」。
好きになってはいけないと頭では分かりながらも、どうしようもなくひかれてしまう葛藤や強い嫉妬心。それらの複雑な感情をリアルに、そして美しく描く忘れられない恋の物語。大倉が主人公・大伴恭一を、成田が恭一への想いを募らせる今ヶ瀬渉を演じる。
当初は6月公開を予定していたが、新型コロナウイルスの影響により公開延期に。公開が9月になったことについて、大倉は「予想より早く皆さんに届けられることができて、うれしく思ってます」と心境を語り、マスコミのみの会場に「(客席も)まばらな状態なんで、本当に注目していただいているのかと心配になりますけど(笑)。いい感じに(記事を)書いていただければ」と笑った。
成田も「僕はこのタイミングでの公開は、良いタイミングだなと。皆さんの心にも響いてくださると思います。僕の周りにも公開を楽しみにしてくれている人がすごく多く、これまでにはないくらいの注目を感じております」と語った。
学生の頃から恭一のことを想い続けている今ヶ瀬。成田が劇中で見せる“うるんだ瞳”の話題になると、大倉は「恭一的には、“かわいい”と思わないように逃げている部分もあったと思う。映画を観た人は純粋に今ヶ瀬のあの表情がかわいいと思うかもしれないけど、恭一を演じている側としてはちょっと違くて。なので、映画を観たときにこんなウルウルしてたのかと思った」と語ると、成田は「多くの方に“目が濡れてるんだよ”って言われまして。僕も今ヶ瀬がまとっている空気が濡れていたいと思ったので、目をウルウルされるために本番前に“うっ…潤え!”ってしてました(笑)」と振り返った。
そんな2人に対し、行定監督は「その1つの要因は、大倉忠義という存在もあると思う。大倉君は分かりやすくないんですよ、人が。それがちゃんと役にも反映されていて、何かあいまいな恭一に今ヶ瀬が突っこんでいく。その感じが大倉忠義と成田凌のキャスティングにすごく合ってた」とコメント。
そして、成田が「気持ちもだんだん変わっていくんですよね。2人きりの家の中のシーンなんかは最後のほうに撮っていたので、“濡れたい…!”って思いながらやってました。大倉君、カッコイイっすから!」と熱い思いを明かすも、大倉は「ありがたいですね~」とあっさり。そんな大倉に、成田は「こういうリアクションも分からないとこなんですよ~(笑)」と笑顔を浮かべた。
この記事の写真
映画情報
「窮鼠はチーズの夢を見る」
2020年9月11日(金)より、TOHOシネマズ日比谷 ほか全国ロードショー
<ストーリー>
広告代理店に勤める大伴恭一は優柔不断な性格が災いし、不倫を繰り返してきた。ある日彼の前に妻から派遣された浮気調査員として現れたのは、卒業以来会うことのなかった大学の後輩・今ヶ瀬渉だった。不倫の事実を隠す代わりに彼が突きつけてきた条件は、「カラダと引き換えに」という信じられないものだった…。はじめは拒絶していた恭一だったが、7年間一途に想い続けてきたという今ヶ瀬のペースに乗せられ、やがて彼と過ごす時間が心地よくなっていくのだが…。
原作:水城せとな「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」(小学館「フラワーコミックスα」刊)
監督:行定勲
出演:大倉忠義 成田凌 吉田志織 さとうほなみ 咲妃みゆ 小原徳子
配給:ファントム・フィルム
公式サイト:https://www.phantom-film.com/kyuso/
公式Twitter:@kyuso_movie