<川添野愛(第2番「呑川ラプソディ」琴子役)コメント>
歳を重ねるにつれて、性別、地位、社会性、本当に重要ではないことがすごく大きな問題にみえたり、それのせいで息苦しくなったり。みんな自分なりに一生懸命で、秘める思いもあって。
映画を通して彼女たちを見ると人間てどんな時でもそれなりに面白おかしく生きようと努力しているんだなと笑みがこぼれました。撮影中も琴子としてある種どこか俯瞰した視点があったように思います。バランサーでしたね。
<和田光沙(第2番「呑川ラプソディ」静役)コメント>
人生の価値や、幸せの定義は自分自身が決める事。私が今回「呑川ラプソディ」に関わって感じたテーマです。
この作品に出てくる5人の女性は、30歳を目前に、未来への不安や、現状への不満、他人と自分を比べて嫉妬したり、それぞれの置かれた立場で葛藤を抱えています。
仲の良い友達同士だったからこそ、互いを意識して言えなかった本音を、腹を割って話し、ぶつかり合うことで、自分自信も他人も肯定して、1歩前に踏み出せたと思います。
私は唯一の既婚者である静香を演じましたが、どんな場所におかれても、今を幸せにいきることが明るい未来に繋がると思い演じました。5人がドレスを着て、呑川の橋を過去を思い出しながら渡るシーンが特に印象的です。
個人的には、銭湯巡りが趣味なので、東京名物での黒湯蒲田温泉での撮影、至福の時間でした!
<葉月あさひ(第2番「呑川ラプソディ」小夏役)コメント>
「すべての女は女優である」というフレーズを耳にしたことがあります。職場での顔、友人の前での顔、親の前での顔、好きな人の前での顔…常にその場にふさわしい顔を使いわけている女性は多いのではないでしょうか。私もその一人なのだと思います。
「呑川ラプソディ」で私が演じた小夏という役は、無邪気ながらも心の中に密かな葛藤を抱えた女の子です。そんな彼女に突如「どんな顔をしていいのか分からない」瞬間が訪れます。小夏がつい口にした、本音とも建前ともつかない曖昧な言葉が波紋を生んでしまうのです。
その時彼女は、ずるくもあやふやにしてきた感情に、どう向き合いどう答えを出すのか。偶然の出会いがどう影響するのか。そういったことを考えながら演じました。この映画が、日々演じることに疲れてしまった方々に届くと嬉しいです。