11月3日(金)公開の本広克行監督×小川紗良主演による映画「ビューティフル ドリーマー」より、神尾楓珠、秋元才加、升毅ら出演者7人のコメントが到着。あわせて場面写真も解禁された。
本作は、本広監督、押井守監督、小中和哉監督、上田慎一郎監督が参加する映画実験レーベル「Cinema Lab(シネマラボ)」の第1弾作品。原案は、本広監督がリスペクトしてやまない押井監督がこの映画のために書いた「夢見る人」。
舞台は、本広監督も学生時代に所属した「映画研究会」。映画を撮ったことのない先勝美術大学映画研究会の部員たちが“いわくつきの台本”の映画化に挑んでいく。
監督としてメンバーをリードする主人公のサラを演じるのは小川紗良。カメラ担当でサラを支えるカミオに神尾楓珠、助監督兼雑用係として奮闘する映研のムードメーカー、モリタに劇団ナイロン100℃所属の森田甘路。プロデューサーのリコを藤谷理子、メイク担当のシエリを、札幌の劇団イレブンナイン出身のヒロシエリ、録音担当のウチダを、劇団スポーツの主宰の内田倭史が演じる。
また、映研OBとしてメンバーを支えるタクミに斎藤工。確かな演技力で撮影に貢献するサヤカに、秋元才加。さらに、瀧川英次、升毅が出演する。
出演者 コメント
藤谷理子/リコ役
<キャラクター>
先勝美術大学3年、20歳。親友のサラをサポートすべく「夢みる人」のプロデューサーを買って出る。自分のものづくりに対する想いの強さを再確認しつつも、お嬢様育ちで大人しい性格もあって、一人で思い悩むことも多くなっていく…。
<コメント>
はじめまして。映画「ビューティフルドリーマー」でリコ役をさせていただきました、藤谷理子といいます。 リコ役の理子なんですけれど、もちろん偶然ではありません。
サラ役を小川紗良ちゃんが、モリタ役を森田甘路さんが演じているように、映画に出てくる役の名前は全て俳優本人と同じです。 しかも撮影はほぼエチュードで、各々の言葉がせりふになって進むところもありました。 まさに作品の中に入りこんで仲間と一緒に映画を作っていた感覚でした。 思い返せばとても稀有な経験をさせていただいたように感じます。 本広監督はじめ、この映画に関わる全ての皆さまに感謝いたします。 ただ、ここまで書いて、なんだか変な映画なのかもしれないなと自分でも思ってきました。 確かに少し変わった映画だと思います。
でもご覧になってお楽しみいただければ、リコとしても、藤谷理子としても、この上なくうれしいです。 どうぞよろしくお願いいたします!
神尾楓珠/カミオ役
<キャラクター>
先勝美術大学3年、21歳。名画座で観た黒澤映画に初めて味わう興奮を覚え、特に撮影やカメラなどの機材の研究にのめり込む。
「夢みる人」の撮影では、その知識をフル活用して大活躍。映画撮影と学費のために、夜は警備員のアルバイトに励む。
<コメント>
青春を感じる映画になっていたのとともに、この作品を撮っていた時間そのものが僕ら5人の青春だったのかなと完成を観てしみじみと感じました。
役名が本人と同じでも全く違う5人組になっていることが幻のようで、本当に夢だったんじゃないかと思うくらい不思議な時間だった気がします。
劇中で「毎日合宿みたいで楽しいわ」というリコのせりふがあるのですが、まさにその通りで、すごく楽しい時間でした。
懐かしさや青春が詰まってる作品ですし、映画好きの方にはたまらないシーンなどもきっとあるのでぜひ楽しみにしていてください。
内田倭史/ウチダ役
<キャラクター>
先勝美術大学3年、21歳。映研イチのムードメーカー。「夢みる人」の撮影が始まると、録音部の知識を素早く習得。音響という奥深い世界に興味を持ち始める。空き時間には宅配デリバリーのアルバイトに励むが、そこに思わぬ出会いが待っており…?
<コメント>
今思えば、撮影前のワークショップを含め、この作品作りにかかわっていた時間は、まさに夢のようでした。
楽しく、美しく、それでいて、時に何かの不安に包まれるような…せりふがほとんどなく、即興で演じながらシーンを作っていくということを本広監督から聞いたときは「そんな無茶な…!」と驚いたことを覚えています。
ぼくたちが悪戦苦闘するのと同じように、劇中の映研メンバーたちも、失敗に失敗を重ねます。
それでも「映画を撮りたい」という初期衝動を胸に危なっかしく進む彼らに背中を押されながら、撮影に臨みました。見る方によってさまざまな手触りを感じられる不思議な作品だと思います。
久しく会っていない学生時代の友達に会いに行くように観ていただけたらうれしいです。
ちょっと恥ずかしくて、美しい、そんな記憶が蘇ってきます。
ヒロシエリ/シエリ役
<キャラクター>
先勝美術大学3年、20歳。表向きは衣裳の勉強、本音はカミオにひかれて映研に入部。「夢みる人」撮影こそカミオに近づくチャンスだとやる気を燃やしている。アルバイトのキャバクラでは、
サバサバしたキャラと巧みな話術で、店のNo.3まで上り詰めている。
<コメント>
皆さまはじめまして!今作が初めての映画出演、デビューしたてもしたてのヒロシエリと申します。
皆様健やかにお過ごしでしょうか。考えることが多い毎日で、てんてこまい!といった今日この頃でございますね。そんな目まぐるしい日々の中、昨年撮影した映画「ビューティフル ドリーマー」が無事に公開されるという吉報!心の底からうれしく思います。
撮影は初めての事ばかりで(超!)大変でした。が、映研メンバーとは仲良く、毎日桁はずれにはしゃぎ、愛あるスタッフの皆さんに囲まれ、非常に恵まれたデビュー戦になりました。
この映画には皆様が過ごしたあの夏、そして過ごしたかったあの夏(!)まで詰め込まれています。
アドリブ満載、台本無し。丸腰こそが最強の私たち映研メンバーを観て、少しでも元気になっていただけたらば幸いです。
森田甘路/モリタ役
<キャラクター>
ドロップアウト人生から一念発起、先勝美術大学に入学を果たした30歳。そんな経緯もあり、性格は明るく打たれ強い。
「夢みる人」の撮影では、助監督、照明、制作部、さらには役者まで積極的に務め、特に演技面では意外なほどの才能も見せることに。
<コメント>
まずあらためて、これを作品として形にしてくださった本広監督、スタッフの皆さま、本当にありがとうございます。演劇畑出身の自分にとって「役者」とは「再現性」を求められる職業だと思っています。しかし「即興演技」においてそれは求められません。
「自由にやって」とその梯子を外された途端、何故か役者は自由でなくなる。不思議ですね。
それでも頭をフル回転させ足掻いてなんとか成立させようとする。でもふと思ったのが、そういう状況ってまさに限られた時間、知識、経済力でなんとか楽しんでいた自分の学生時代そのものだな、と。「若さってこういうことじゃん!」ってむしろ開き直って撮影に臨んでた気がします。観てる方には「好き勝手演じてくれやがって」と思われるかもしれません。でもそういうあやふやな状態のままでいるっていうのも若さの特権だと思いません?
もう若くない人間が言うのもなんですが、この映画はその若さがスクリーン前面に押し出されて
います。若さが飛びだす3D映画です。ご期待ください。
秋元才加/アキモト サヤカ役
<キャラクター>
女優。かつては国民的人気を誇るアイドルグループに所属していた。映画「夢みる人」の登場人物・アヤメ先生役のオーディションに参加し、特技である合気道の実力を披露。映画の中でも、圧倒的な存在感の演技を見せつける。
<コメント>
今回は本広監督にすてきな経験をさせていただきました。お芝居をしているようなしてないような、リアルなのかフィクションなのか、どこか裸を見られているようなこそばゆい気持ちです。
こんな映画見た事ない!観方が分からない(笑)。しかし、いつの間にかこの映画のペースにはまり、あっという間に観終わってしまいました。思わず緊張したり、クスッとしたり。
この映画の観方の答えは皆様と探していけたら良いなぁ、なんてそんな事を思っています。
こんな学生時代を送ってみたかった…かも。
升毅/マス タケシ役
<キャラクター>
俳優。ある映研メンバーと偶然出会った際、「夢みる人」の校長役をいきなりオファーされてしまう。オーディションではサラから「長台詞が必要な役柄なので」と、思わぬミッションを求められる。
さらにメンバーは「ある隠し事」を校長役のマスにしており…。
<コメント>
『ビューティフルドリーマー』公開決定おめでとうございます!
この映画を皆様に観ていただけることが決まり、心より感謝と、喜びを感じています。
まさにビューティフルドリーマー。
新しいような 懐かしいような 自然なような 不自然なような 自由なような 不自由なような 本気のようで 冗談のよう 初々しくも老獪な まじめに遊び まじめにふざけ 大まじめにはしゃぎ 夢か現か 真か幻か
本広ワールド全開です!
どうぞ劇場にて、存分に召されてくださいませ!
作品情報
映画「ビューティフル ドリーマー」
2020年11月6日(金)テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開
出演:小川紗良 藤谷理子 神尾楓珠 内田倭史 ヒロシエリ
森田甘路 斎藤工 秋元才加 瀧川英次 升毅
監督:本広克行
原案:押井守『夢みる人』
<あらすじ>
翌日にせまった文化祭の準備に追われ、先勝美術大学の校内は、学生たちの熱気と喧騒に包まれていた。そんな中、例年通り文化祭で展示も発表もしない映画研究会の部室だけは、いつもと同じように、まったりとした時間が流れていた。しかしその朝「部室の片隅に何かある」という不思議な夢を見たサラ(小川紗良)は、本当に古い段ボール箱を見つけてしまった!その中には古い脚本と演出ノート、1本の16mmフィルムが入っていた。そのタイトルは「夢みる人」。さっそく映写してみるが、なぜかその映画は未完のままだった。そこにふらりと表れたOBのタクミ先輩(斎藤工)は、彼らに「これは撮ろうとすると必ず何か恐ろしいことが起こる、OBたちの間ではいわくつきの映画だ」と告げる。しかしこの映画にすっかり魅せられたサラは「これ、私たちでやってみない?」と部員たちに猛アピール。監督はサラが担い、プロデューサーはリコ(藤谷理子)、撮影はカミオ(神尾楓珠)、録音にウチダ(内田倭史)、衣裳とメイクはシエリ(ヒロシエリ)、助監督とその他雑用をモリタ(森田甘路)が担当し、一致団結して初めての映画制作への挑戦が始まるが、部員たちは次々に予期せぬ困難やトラブルに見舞われる。やがて、資金は底をつき、準備していたクラウドファンディングも大失敗。
この脚本は本当に呪われているのか?この終わりなきトラブルに出口はあるのか!?映画研究会の映画制作という“祭 はまだ始まったばかりだった。
©2020 映画「ビューティフルドリーマー」製作委員会