富司純子とシム・ウンギョンがW主演を務める映画「椿の庭」が、2021年4月に公開されることが決まった。
本作は、椿が咲き誇る一軒の家に住む絹子と、絹子の娘の忘れ形見である渚、そしてそこを訪れる人々の一年間を描いた物語。庭に咲く色とりどりの草花に季節を感じながら日々を慈しみ生きる家族、それぞれに想いを秘め絹子の家を訪れる訪問者たちの所作、佇まいなど、毎日を丁寧に生きる人々の姿が描かれる。
絹子を富司純子、渚をシム・ウンギョンが演じ、鈴木京香、チャン・チェン、田辺誠一、清水綋治ら豪華俳優陣が脇を固める。メガホンを取ったのは写真界の巨匠、上田義彦。構想15年、脚本・撮影・編集も自ら務めた渾身の一作が完成した。
本作は10月1日(木)~8日(火)で開催される、第42回モスクワ国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門への正式出品も決定。これに際して、上田義彦監督、富司純子、シム・ウンギョン、鈴木京香からのコメントも到着した。コメント全文は、次ページを参照。
上田義彦監督 コメント
春、コロナ禍の渦中、7月公開予定だった「椿の庭」の延期が正式に決まりました。
そこを目指して走ってきた僕にとっては、かなりのショックではあリましたが、世界中がコロナ禍の渦中で喘いでいる状況を目の当たりにして、これは致し方のないこととして胸に収めておりましたが、この程、来年4月に再度公開が決まり、また、時を同じくしてモスクワ国際映画祭に出品が決まり、とても嬉しく想っております。
撮影から数えて、公開までに足掛け3年。来年の春にはコロナが収まることを祈りつつ、この映画を一人でも多くの人に見ていただければと願っております。
富司純子 コメント
公開決定、モスクワ国際映画祭出品に嬉しく思っております。フィルム撮影でのカメラアングル、自然光での照明、すべてが美しく素晴らしい映像です。
国内外一人でも多くの方にご覧頂き、愛されることを祈っております。
シム・ウンギョン
「椿の庭」の公開日が決まって本当に嬉しく、来年の初春にみなさんとお会いできることが、とても楽しみです。
来年の始まりを「椿の庭」と共に出来ることが、感慨深いです。皆さんにとって、安らぎの時間になりますように願っております。
鈴木京香 コメント
「椿の庭」の来年4月の公開が決まったと聞き、とても喜んでいます。
海を眺める美しい日本家屋で上田監督のもと、富司純子さん、シム・ウンギョンさんと過ごした時間は私の宝物になりました。ぜひ沢山の方々に観ていただきたいと思っています。
<作品情報>
映画「椿の庭」
2021年4月、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
出演:富司純子 シム・ウンギョン/田辺誠一 清水綋治/チャン・チェン/鈴木京香
監督・脚本・撮影:上田義彦
配給:ビターズ・エンド
<ストーリー>
かつて夫と語り合い、子供たちを育てた家に、今は孫娘の渚と住む絹子。夫の四十九日を終えたばかりの春の朝、世話していた金魚が死に、椿の花でその体を包み込み土に還した。命あるものはやがて朽ちる。家や庭で起こる些細な出来事、過去の記憶に想いを馳せ慈しむ日々の中、ある日絹子へ一本の電話がかかってくる−−。
<WEB>
公式サイト:bitters.co.jp/tsubaki
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