9月11日(金)より全国順次公開となる映画「東京バタフライ」。9月3日(木)に先行上映会が開催され、白波多カミン、水石亜飛夢、小林竜樹、黒住尚生、佐近圭太郎監督による舞台あいさつも行われた。以下、オフィシャルレポートを掲載する。
『進撃の巨人』『甲鉄城のカバネリ』などの大ヒットアニメを手掛けるアニメーションスタジオWIT STUDIOと、数々の国際映画祭での受賞歴を持つTokyo New Cinemaがタッグを組んだ本作。
かつて、メジャーデビュー寸前まで行った人気大学生バンド4人組。ささいな行き違いで解散してしまった彼らは、6年後、20代後半となってそれぞれの生活を歩んでいた。結婚、仕事、人間関係…。さまざまな人生の悩みに直面した彼らは、ふとしたきっかけで再び集まることになる。叶わなかった夢の残り香を胸に、30代を迎えようとする彼らのリアルを描く音楽ムービーだ。
主演に、シンガーソングライターとしても活動する白波多を迎えたほか、『魔進戦隊キラメイジャー』に出演中の水石、小林、黒住ら新進気鋭のキャストが集結している。
この度、そんな本作の先行上映会が9月3日(木)に開催。そして、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、別会場からのリモート中継で、白波多、水石、小林、黒住、佐近監督が舞台あいさつを行った。
長編映画初出演にして主演を務めた白波多は、主人公・安曇を演じてみて「自分と安曇がどんどん重なっていって。自分がどっちだったかなと思うくらいにリンクする瞬間もありました。自分の経験から感情を引き出して演じたところも多いので、重なっているところもたくさんありました」と述懐。アーティストとして、共感する部分も多かったという。
ギタリスト・仁役の水石は「実はこの中では、僕が最年少なんですよ。なので裏ではお兄さん、お姉さんに支えていただきながらも、お芝居としては仁の熱さと厚さを出せるように頑張りました」とコメント。
さらに、ベース・修役の小林は「僕自身、役者を目指してきて。少しはお金ももらえるようになってきましたが、修のような経験は何度もしてきました。本気で何回もやめようと思ったこともありましたし、まわりで辞めていく人も見てきましたし。役を作るというよりは自分の中にあったものを左近監督が切り取ってくれたという感じでした」と、過去を振り返った。
ドラム・稔役の黒住は「稔は、自分が何をしたいかというよりも自分の場所を守りたいキャラクター。人との関係性を壊したくないというのは大事にしました」と自身の役柄を分析する。
本作が長編デビュー作となった左近監督は、「僕の中ではサクセスストーリーを作るつもりはなかった。それよりも夢破れた先の人生に興味があって。そういう人を描きたいと思いました」と、作品のテーマについて語った。
また、「自分たちの夢にどう向き合うのか」というテーマを持つ本作にちなみ、それぞれの夢、踏み出したいことなどについて質問された登壇者たち。白波多は「常にありますね。新しい自分に会えたらうれしいし、新しい景色が見られたらうれしい。常に発見していきたいです。これからもお芝居はどんどんしたいなと思いました。ぜひどなたかお願いします」と女優への意欲を見せる。
水石も「僕もまだ、夢なかばというか。最初から俳優になりたかったわけではないんですが、不思議なご縁で俳優という道に進んでいます。僕の名前はアジア(亜)を飛ぶ夢という由来があるんですが、その名前をまっとうできるような俳優になりたいと思っています。身近な目標としては、新人俳優賞を取ることができるような実力を持てるようになりたい。そこから日本と他の国を結べるような俳優になれたら」と決意を語るひと幕もあった。
久しぶりの再結集となった、キャスト陣と左近監督。この再会を噛み締めるように、終始笑顔が絶えないまま舞台挨拶は幕を閉じた。
<開催概要>
「東京バタフライ」公開記念イベント
2020年9月3日(木)吉祥寺SHUFFLE
登壇:白波多カミン、水石亜飛夢、小林竜樹、黒住尚生、佐近圭太郎監督
MC:奥浜レイラ
<作品情報>
「東京バタフライ」
2020年9月11日(金)アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督・編集:佐近圭太郎
出演:⽩波多カミン ⽔⽯亜⾶夢 ⼩林⻯樹 ⿊住尚⽣/松浦祐也 尚⽞ 松本妃代 ⼩野⽊⾥奈 浦彩恵⼦ 熊野善啓 福島拓哉
主題歌:白波多カミン with Placebo Foxes「バタフライ」(日本コロムビア)
配給:SDP
<WEB>
公式サイト:https://tokyo-butterfly.com/
©2020 WIT STUDIO/Tokyo New Cinema