オーディションで、芋生が村上に対し「漫画の主人公みたいやな」と言う姿が見られたが、2人はこの日が初対面だったという。「お芝居をすることになって、面接官の側から村上さんが出てきて、向かい合った時に本当に村上さんがキラキラしてて、まっすぐで、『確かに漫画の主人公みたいだな』と素直に思いました(笑)」と告白。
そして「村上さんはセリフを言うとき、ちゃんと気持ちが出てきた時に嘘のない言葉を発してくれるので、タカラを演じようとしないで村上さんと対話できたらいいなと思って、すごく楽しかったです」と、この時の心情を明かす。
改めて「これからの芋生悠」への期待を問われた外山監督は、「羽ばたいてほしい!現場で地元の方たちが虹郎くんにバーッとサインを求めに行くし、プロデューサーの2人(豊原功補・小泉今日子)も全国の人が知ってるんですけど、その様子を芋生さんと見ながら、『きみもきっと、この映画を経てああなるよ』と言った記憶があります。きっと彼らの仲間入りをするだろうと。大きく羽ばたいて、いろんな人の心に残ってほしいし、大きくなって戻ってきてほしいです」とエールを送った。
最後に、外山監督は「映画は年に500本、600本と作られて消費されていく世界ですが、それに背を向け、一生心に残るものをと作った映画です。ふと『タカラはいまどうしてるかな?』『翔太はどうしてるかな?』とみなさんの心に彼ら残ってくれたら嬉しいです」とあいさつ。
芋生は「こないだ、この映画館に『ソワレ』をひとりで見に来て、その時、タカラと一緒に過ごした時間が自分の中に今も生きているなと感じました。私自身もずっとこの映画に生かされていて、この映画があるから、私は明日も生きられるなと思っています」と改めてこの作品への強い思いを口にし、温かい拍手に包まれて舞台挨拶は幕を閉じた。
<開催概要>
「ソワレ」大ヒット御礼舞台挨拶
2020年9月13日(日)テアトル新宿
登壇者:芋生悠(山下タカラ役)、外山文治監督
<作品情報>
「ソワレ」
全国公開中
監督・脚本:外山文治
出演:村上虹郎 芋生悠
岡部たかし 康すおん 塚原大助 花王おさむ 田川可奈美
江口のりこ 石橋けい 山本浩司
後援:和歌山県、(公社)和歌山県観光連盟
協力:御坊日高映画プロジェクト、和歌山市
配給・宣伝:東京テアトル
<WEB>
公式サイト:https://soiree-movie.jp/
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