声優初挑戦の宮田俊哉「アニメから自分の声がするのは恥ずかしい」

映画
2020年09月23日

「劇場版 BEM~BECOME HUMAN~」完成披露上映会が行われ、声優を務める小西克幸、M・A・O、小野賢章、宮田俊哉(Kis-My-Ft2)が舞台あいさつに登壇した。

本作は「妖怪人間ベム」の生誕50周年の記念してリブート版として制作されたTVアニメ『BEM』を映画化したもの。

ベム役の小西は「率直に今の気持ちは、こうして映画を公開することができてよかったなという思いです。見ていただかなければ作品は完成しないので、公開できることがうれしい」とほっとした様子を見せ、ベラ役のM・A・Oは「劇場で公開できることがうれしいし、こんな状況の中で足を運んでくださる皆さんがたくさんいることがうれしいです」と中継先で舞台あいさつを見守るファンに笑顔を向けた。ベロ役の小野も「作品自体、すごく面白くなっているので早く皆さんに見てほしい」と自信をのぞかせた。

ジャニーズきってのアニメ好きである宮田は、錚々たる声優陣に囲まれて「ここに立っていいのか…」と緊張の面持ち。「僕が(視聴者として)散々見たり聞いたりしてきた方とここに並んでいるのはプレッシャー」と語る宮田に対し、小西は「逆ですよ! こっちが散々見てました」と返すなど、仲の良い様子をうかがわせた。

初挑戦となる声優のオファーについて、宮田は「お話を頂いたのはうれしかったですが、やるからにはレッスンとか指導していただける環境がないと、台無しにしてしまうと思った」と好きだからこそ葛藤があったことを告白。レッスンでは「マイクの前で片手で台本を持ってめくったら『紙の音をマイクが拾ってしまうのでダメです』ということから教えてもらいました。アニメから自分の声がするのは違和感というか恥ずかしい」と語った。

そんな宮田の声優ぶりについて、小西は「すごいです。声優さんです。俺たちの商売あがったりですよ!」と絶賛。「第一声からうまいなと思ったのは、会話の相手と距離のあるシーンだったんですが、ちゃんと距離感を出している」と語り、「ジャニーズさんは、絶対に声優業界に(宮田さんを)入れたほうがいい」と推薦。小野も「よく声が通りますよね」と宮田の声優としての適性の高さに太鼓判を押した。

宮田が演じたバージェスは「宮田史上最も軽薄」とのこと。「裏のある役ということで、僕は裏でも表でもこんな調子で裏がないので、裏がある人間ってどういう人間かなと考えました。『軽薄ってなんだ?』『裏があるってなんだ?』とノートに書いたり。監督にバージェスはどういうキャラクターかを聞いたら『深夜の通販番組のノリ』って言われて、全然ピンと来なかったんですけど(笑)、やってるうちにだんだんそんな気持ちになってきました」とキャラクターを作っていく過程を明かした。

イベントの最後には、9月14日に32歳の誕生日を迎えた宮田をサプライズでお祝い。それぞれが演じたキャラクターが乗った特製ケーキに驚きつつ、「今年はこういう状況で、近い距離でお祝いしてもらうのは無理かなと思っていたのでうれしい」と笑顔に。「去年は『日本一かわいい31ちゃい(歳)です』と言ってたので、今年は『日本一かわいい32ちゃい(歳)』で頑張りたいと思います」と抱負を語った。

「劇場版 BEM~BECOME HUMAN~」は10月2日(金)より全国ロードショー。

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