映画「海の底からモナムール」の公開日が12月4日(金)に決定し、本作の世界観がうかがえるメインスチールが解禁。W主演を務める桐山漣と清水くるみから、コメントも到着した。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017のゆうばりチョイス部門にてワールドプレミアを行い、第12回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門で上映された日仏合作映画「海の底からモナムール」。
本作は、フランスのロナン・ジル監督の長編2作目。溝口健二や増村保造の影響を受け、念願の日本で本作を撮影したジル監督は、従来のホラー映画の幽霊とは違う、足があり、セーラー服を着ていて、性欲もある、そんなオリジナリティ溢れるヒロインを描いた。ホラーファンもロマンティクなフランス映画ファンも、必見の一作といえるだろう。
主人公・タクマ役には「貞子」「呪怨-ザ・ファイナル-」と、日本2大ホラーに出演している桐山漣。タクマを一途に想うミユキ役には、清水くるみ。タクマの彼女・カオリ役は三津谷葉子、タクマとミユキの同級生・マツ役は前野朋哉、マツの彼女・トモヨ役は杉野希妃が演じた。
そしてこの度、12月4日(金)より全国順次公開されることが決定し、本作の世界観がうかがえるメインスチールとW主演の桐山と清水からのコメントが解禁。
今回の発表にあたり、桐山は「幽霊が幽霊ではあるんだけど、日本のホラーみたく怖がらせるようなルックスでないところが、『これはホラーでもあるけど、幽霊の愛の物語でもあるんだな』と同時に感じさせられます。愛情表現や感覚的なものが日本人とはちがうので、そこに対するおもしろさがありました」と作品について語る。
清水も「台本を読んだら、8割方水の中にいたり、片思いをしていたタクマの彼女の血をストローで吸ったりするシーンもあり、どんな撮影になるのかとドキドキしていました。このような発想や設定は日本人にはない考えであり、撮り方もフランス人監督ならではのやり方で、新しい経験をたくさんした現場だったなと思います」と、4年前に行われたという撮影を振り返っていた。両名からのコメント全文は、次ページを参照。
<桐山漣 コメント>
タクマは自分の思っていることを素直に表現できない控えめな性格です。ミユキの死を自分のせいでと引きずっているところを芯に持ちつつ、帰ってきた島で起こる出来事に素直に反応していこうと思い演じました。
ロナン・ジル監督の撮影では、ゆったり品よくスタートがかかり、ゆったりカットがかかります。日本の現場の気合いの入ったスタートに慣れているので初めは慣れなかったけど最後は慣れました。あと、大きな風船を使った夜の月明かりの照明が幻想的で画で観るととても綺麗です。
僕自身、あまりホラー感は意識せず撮影していました。幽霊が幽霊ではあるんだけど、日本のホラーみたく怖がらせるようなルックスでないところが、「これはホラーでもあるけど、幽霊の愛の物語でもあるんだな」と同時に感じさせられます。愛情表現や感覚的なものが日本人とはちがうので、そこに対するおもしろさがありました。
映画の中ではタクマが海に飛び込んでいくシーンがあるんですが、台風の直後で流木やらわかめやら流されてきた色んなものがごちゃごちゃあるし、夜になると苦手なフナムシやゴキブリがたくさんいて、、海や山でのシーンが大半だったので、自然の洗礼を受けながらの撮影期間でした!
<清水くるみ コメント>
わたしが演じたミユキは海で亡くなった女子高生の役なのですが、台本を読んだら、8割方水の中にいたり、片思いをしていたタクマの彼女の血をストローで吸ったりするシーンもあり、どんな撮影になるのかとドキドキしていました。
このような発想や設定は日本人にはない考えであり、撮り方もフランス人監督ならではのやり方で、新しい経験をたくさんした現場だったなと思います。なんといっても、撮影は4年ぐらい前だったので(笑)やっと世に放てるのだな、という気持ちです。
日本人的価値観としては、一見するとホラー映画のようなのですが、登場人物の感情をちゃんと追ってみるとまた全然違った目線で楽しめる作品になっているかと思います。
<作品情報>
「海の底からモナムール」
2020年12月4日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかにてロードショー
出演:桐山漣 清水くるみ
三津谷葉子 前野朋哉 杉野希妃
監督・脚本:ロナン・ジル
配給:アルミード
<WEB>
公式サイト:https://uminosoko-movie.com/
Twitter:@uminosoko_movie
公式Facebook:@uminosoko.movie
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