映画「すくってごらん」が、2021年3月に公開決定。尾上松也が初主演、ももいろクローバーZの百田夏菜子が初ヒロインを務めることも解禁され、両名と真壁幸紀監督、原作者・大谷紀子よりコメントが到着した。
本作は、順風満帆なエリート銀行員人生から外れ、荒んだ気持ちを抱えて左遷の地にやってきたプライドの高いネガティブな男が、世界一静かで優雅なスポーツといわれる「金魚すくい」やそれを取り巻く人々と出会い、成長していく物語だ。
主人公で元エリート銀行員の香芝誠を演じるのは、映画初主演となる尾上松也。そして、ももいろクローバーZの百田夏菜子が、香芝が一目ぼれする美女・生駒吉乃役として初のヒロイン役を務める。
原作は、世界初の金魚すくいマンガにして「このマンガがすごい!」にもランクインした、大谷紀子の傑作マンガ「すくってごらん」。映画化を熱望していたファンも多く、待望の実写化となった。
メガホンをとったのは、長編デビュー作「ボクは坊さん」で高い評価を受けた俊英・真壁幸紀。奈良県を舞台に、城下町と金魚の持つ「和」の世界観を活かしながらも斬新な映像表現を駆使した、華麗で新たな物語を生み出している。
この度の発表にあたり、尾上は「オファーを頂いたとき、金魚すくいのお話ということと、漫画を映画にするにあたってのアプローチの仕方が想像もつかない、なんて無茶なことをしようとしているんだと。ぜひ一緒にチャレンジしたいと思いました」と、出演を決意したきっかけを振り返る。
百田も「日本の良さや日本らしさがたくさん詰まっていて、日本人で良かったと思える瞬間もある映画です。そして、初ヒロインのほかにも私にとって初めての挑戦もたくさん詰まっています」と、本作の見どころをアピールした。両名と真壁監督、原作者・大谷からのコメント全文は次ページを参照。
<尾上松也 コメント>
オファーを頂いたとき、金魚すくいのお話ということと、漫画を映画にするにあたってのアプローチの仕方が想像もつかない、なんて無茶なことをしようとしているんだと。ぜひ一緒にチャレンジしたいと思いました。
出来上がったものを観たら、案の定ぶっとんだものになっていて、初主演のプレッシャーもありましたが、改めて出演してよかったと思いました。
とにかく今までに見た事のない作品というのは間違いないです。非常に幻想的で、金魚と光のコラボレーションで魅せる日本ならではの映画、日本にしか出来ない映像美に満ちた作品になっています。
<百田夏菜子 コメント>
台本をどんなに読み込んでも想像し切れなかった部分がたくさんあって、撮影中もどうなるんだろうと思っていましたが、吹き出してしまうようなシーンもいくつかあって、すごくおもしろい純粋に楽しい作品になりました。
日本の良さや日本らしさがたくさん詰まっていて、日本人で良かったと思える瞬間もある映画です。そして、初ヒロインのほかにも私にとって初めての挑戦もたくさん詰まっています。
まだ言えないこともたくさんあるので、みなさまには色々なことを楽しみにしていただきたいです。
<真壁幸紀監督 コメント>
配信全盛の時代に、映画館という空間でしか成立しない映画を作りたかった。その為には「稀代のエンターテイナー」である尾上松也さんの才能が必要でした。映画を見終わった後、誰もが「映画館で観なければ意味がない。松也さんしかこの役は出来ない」と思うはずです。
「幕が上がる」を観て以来、ずっと役者としての百田夏菜子さんに興味がありました。圧倒的な“光”の中 に見える“影”がとても美しく、彼女を撮れば、まさしく“映画”になりました。
主演のお二方の名前を見て、勘の良い方は「これは…」とお気づきかと思われますが、その予想すら超える“エンターティメント”を映画館に“体験”しに来てください。
<原作者・大谷紀子 コメント>
長かった…!やっと…やっとここまで辿り着きました。映画化のお話を頂いたのが約4年前。コロナの影響もあって今このタイミングでの発表となりました。主演の香芝役を尾上松也さん、ヒロインの吉乃役を百田夏菜子さんに演じて頂けるという、贅沢かつ幸せな作品です。
「すくってごらん」を描くにあたってお世話になった方々、読者の皆さまのお力あっての映画化です…!本当に感謝しかありません!!上映される頃には三密も解かれて楽しく鑑賞出来ることを願っています。
<作品情報>
「すくってごらん」
2021年3月TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
出演:尾上松也 百田夏菜子 ほか
監督:真壁幸紀
原作:大谷紀子『すくってごらん』(講談社「BE LOVE」所載)
配給:ギグリーボックス
<WEB>
©2020映画「すくってごらん」製作委員会 ©大谷紀子/講談社