小沢健二らのコメント到着!「ジオラマボーイ・パノラマガール」本編冒頭映像も解禁

映画
2020年10月23日

11月6日(金)に全国公開の映画「ジオラマボーイ・パノラマガール」より、本編冒頭映像が解禁。併せて、小沢健二、吉本ばなな、黒沢清ら各界著名人から本作に寄せられたコメントも到着した。

原作は、若者たちのリアルな恋や友情を描くマンガを数多く生み出してきた漫画家・岡崎京子が1989年に刊行した同名作品。脚本・監督は、映画「PARKS パークス」、ドラマ『セトウツミ』『声ガール!』ほか、多くのCMやMVも手がける瀬田なつきが務める。

W主演には山田杏奈と鈴木仁を迎え、未来へ向かって移り変わっていく東京の街を舞台に、喜びと不安を抱えつつも今を生きる若者たちを、ファンタジックかつポップな世界観で映画化した。

この度、解禁された本編冒頭映像では、変わらない日常に「奇跡的ななにか」が起きることを夢見る主人公・ハルコ(山田)と、受験目前に禁断のキスを交わしてしまい衝動的に学校を辞めたケンイチ(鈴木)のふたりが、創りかけのビルやマンションが立ち並ぶ東京の街ですれ違う様子が映し出される。

“ありふれた出来事”だけれども、これから何かが起こる気がする…。ふたりの伸びやかな心と身体が画面いっぱいに躍動し、未来への期待と不安を抱えながらも、コドモからオトナへ成長していく物語に期待が高まる映像だ。

さらに、本作をひと足先に鑑賞した各界著名人からのコメントも到着。小説家・吉本ばななは「若いときだけの苦しみ、キラキラを細部まで再現。なんだか、とーってもいい映画だったな!」と絶賛。

今泉力哉監督も「瀬田監督の映画が好きだ。どきどきする。登場人物が、映画がずっと踊ってる。この映画に流れる時間。せつない目線。山田さんも鈴木さんも好きになる」と称賛した。全12名からのコメント全文は、次ページを参照。

<動画>

本編映像

<小沢健二(アーティスト)コメント>

キッズなるものは透明な、抽象的な、誰でもない魂として在り、
その身体が僕や京子さんでも、この映画の彼や彼女でも、
そして今はまだガキンチョの子たちでも、永遠に続くのかも
−−そうだ、きっと、大人なるものも。

<吉本ばなな(小説家)コメント>

若いときだけの苦しみ、キラキラを細部まで再現。
なんだか、とーってもいい映画だったな!

<黒沢清(映画監督)コメント>

埋立地の青春は空を飛ぶがごとく、滑らかで、白く、薄い。地に足など絶対に着けぬ。
ちょっと不安だがそれが冷徹な現実というものだ。私はこの2人に未来を任せていい気がしてきた。

<山内マリコ(作家)コメント>

建設中のタワーマンションを遊び場にする東京の子供たちがまぶしい。
元気いっぱいに片想いする女の子と、たじろぐ男の子も。
あちこちで、20世紀と21世紀が交差する。
都市の風景は無慈悲なほどあっけなく変わる、流行は素知らぬ顔で循環する、
人だって交換可能なパーツみたいに入れ替わっていく。
たしかなことはただ1つ。世界はいつだって10代のもの。

<濱口竜介(映画監督)コメント>

重層的な都市空間で、ボーイ・ミーツ・ガールやガール・ミーツ・ボーイやガール・ミーツ・ガールが交錯する。
少女たちはすれ違い、振り向き、倒れ込む。
身振りの数々が、彼女らのからだを突き動かしているものを語らずとも示す。
2020年代、天才が本領を発揮する。その嚆矢!

<今泉力哉(映画監督)コメント>

瀬田なつき監督の映画が好きだ。
どきどきする。
登場人物が、映画がずっと踊ってる。
この映画に流れる時間。せつない目線。
山田杏奈さんも鈴木仁さんも好きになる。

<佐々木敦 コメント>

高低差へのこだわり、ガール・ミーツ・ボーイ、日常に穿たれる異世界、
これはまぎれもなく瀬田なつきの映画だ。
岡崎京子的世界の現在への時間移動ではなく、岡崎京子的世界の現在形の不成立こそが、本作のテーマだ。
すなわち、シリアスの否定の否定、ピュアへの懐疑の終わり。

<しまおまほ(作家)コメント>

ああ、わたしっていつ岡崎京子の世界みたいな人物になれるのかしらってあの頃は悩んでいたけれど。
振り返れば、立派に登場人物やっていたじゃないかって思う。カッコいい役じゃあなかったけれど。
……今だって。駆け抜けるような、涙が出るほど酸っぱい青春はもうそこにはないけれど。
ふと見上げる青空が、あ、今わたし岡崎京子の世界にいる。
そう思わせることが、たまにあるのだ。

<オカモトショウ(OKAMOTO’S)コメント>

“岡崎京子”というファンタジーの中に出てくる東京はなぜか少しノスタルジックで、
それでいてまだよく知らないものに溢れている。
あのワールドを構成する詩や、
歌のような言葉たちの行間に流れる独特の空気感を捉えて映し出した監督はすごい!
いつの間にか忘れてしまっていた大事なことを少しだけ思い出せたような映画でした。

<ラブリーサマーちゃん(ピチピチロックギャル)コメント>

すれ違っても出会わないような、そこらじゅうに溢れる、なんてことない出会い。
敬語の2人。不意にタメ口になる2人。敬語に戻る2人。
そんな些細な出来事を見逃さず、誇張せず、茶化さない作品で嬉しくなりました。
衒いなくありのままでいることしかできないティーンエイジャー。
青臭い恥ずかしいセリフも言えるし、なんだってできてしまう。
泣いたり、ぬか喜びしたり、大変そうだけど楽しそう。その瑞々しさが眩しかったです。
SFのような世界であっても、人の愚かしさ、愛らしさ、人との出会いは、いつまでも普遍的なものです。
そして恋は言ってみりゃボディー・ブロー!

<環ROY (ラッパー)コメント>

いつもドキドキしていた。憧れて、失望して、立ち止まって、駆け出した。
いま思えば、些末なことばかりだった。
だけど、あの時の世界では、それがすべてだった。

<NANAE(seven oops)コメント>

17歳ならではの儚さ、危うさが
ちょっぴり痛くて愛おしい
胸の奥がぎゅーっと締め付けられる
とても素敵な映画でした。
いわゆる「青春ラブストーリー」
その予想はすぐに裏切られます。
朝方の乾いた匂いや
肌の柔らかさまで伝わる映像は
生々しく本当に美しい。
大人こそ観てほしい作品です。

<作品情報>

「ジオラマボーイ・パノラマガール」
2020年11月6日(金)より新宿ピカデリー、ホワイト シネクイントほか全国公開

脚本・監督:瀬田なつき
原作:岡崎京子『ジオラマボーイ・パノラマガール』(マガジンハウス刊)
出演:山田杏奈 鈴木仁/滝澤エリカ 若杉凩 平田空 持田唯颯 きいた 遊屋慎太郎/斉藤陽一郎 黒田大輔/成海璃子 森田望智/大塚寧々

配給:イオンエンターテイメント boid

<WEB>

公式サイト:http://gbpg2020-movie.com/
公式Twitter:@gbpg2020_movie
公式Instagram:@gbpg2020_movie

© 2020 岡崎京子/「ジオラマボーイ・パノラマガール」製作委員会

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