高畑充希×タナダユキ監督「浜の朝日の嘘つきどもと」2021年公開!キャストも解禁

映画
2020年10月31日

映画「浜の朝日の嘘つきどもと」が2021年に全国公開されることが決定し、主演を務める高畑充希とタナダユキ監督よりコメントが到着。併せて、大久保佳代子と柳家喬太郎が出演することも発表された。

本作の舞台は、福島県南相馬市に実在する映画館「朝日座」。1923年(大正12年)に、芝居小屋・常設活動・写真小屋「旭座」として開館された。坂東勝三郎・中村翫十郎の一座により「旭座舞台開き」が行われ、地方回りの芝居上演や無声映画を数多く上映。大衆文化の殿堂として賑わいを見せたという。

そして戦後、映画全盛の時代となった1952年(昭和27年)に「朝日座」へ改名。長年街の人々の暮らしに寄り添い、数多くの思い出を育んできた。

そんな実在する映画館を舞台にした本作のメガホンを取ったのは、1月に公開された「ロマンスドール」で注目を集めたタナダユキ監督。自らオリジナル脚本も執筆した。テレビドラマや配信ドラマでも数多くの作品を世に送り出し、CMやミュージックビデオなどの演出も手掛けている。

主演は、「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」で第43回日本アカデミー賞・優秀助演女優賞を受賞した女優・高畑充希。タナダ監督とは、今回が初のタッグとなる。高畑演じる茂木莉子は、経営が傾いている朝日座を立て直すべく、地元住民と共に東へ西へ奔走し、くじけそうになりながらも奮闘していくという役柄だ。

さらに、共演キャストも発表。莉子の高校時代の恩師・田中茉莉子役を大久保佳代子、朝日座の支配人・森田保造役を落語家の柳家喬太郎が演じる。

発表にあたり、高畑は「今となりにいる人、今近くにあるものは全て当たり前ではないんだな、という事を脳みそではなく皮膚で直接感じるような、そんな時間でした。舞台となった朝日座という映画館も、ノスタルジックな空気感がそこかしこに漂っていて、現代を少し俯瞰で見ているような、カッコよさがありました」と撮影を懐かしむ。

タナダ監督も「何があっても前を向かなければいけないというのなら、せめてほんの少しだけの優しさのある映画が作れないものだろうか。そう思ってこの映画を作りました。映画の灯が消えないこと、そして自分を育ててくれた小さな映画館たちがなくならないことを願って止みません」と製作のきっかけや思いを語った。両名のコメント全文は、次ページを参照。

また、10月30日(金)には、ドラマ『浜の朝日の嘘つきどもと』が福島中央テレビ開局50周年記念作品として放送。映画と同じく、監督・脚本はタナダが務め、竹原ピストルと高畑がW主演として出演した。映画の物語の続きが描かれたこのドラマも、今後配信などで放送が予定されている。

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