2018年に上演された舞台「そして僕は途方に暮れる」が、監督・三浦大輔と主演・藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)の再タッグにより映画化されることが決定。両名からのコメントが到着した。
原作となる舞台は、藤ヶ谷太輔を主演に迎え、劇作家・三浦大輔によるシアターコクーンへの初の書き下ろし作品として、2018年に上演された。当時も多くの観客から熱い支持を獲得していた作品が、満を持して映画化される。
本作は藤ヶ谷演じる主人公のフリーター・菅原裕一が、ほんの小さなことの積み重ねで自ら人間関係を断っていく逃亡劇。今回の映画化にあたっては、舞台とはまた異なる、映像でしか表現できない世界に挑戦していく。
実は舞台をきっかけに「次は映画でタッグを」と、三浦監督×藤ヶ谷主演で様々な企画が候補に挙がっていたという。だが、最終的に舞台の映画化に至った経緯には、昨年来のコロナ禍も大きく影響しているそうだ。
小西啓介プロデューサーは「SNSツールの普及とコロナ禍の影響で、人と人が直接会って対話する機会が極端に少なくなり、コミュニケーションの考え方自体が変わってきた。このままだと人間関係を構築することが、面倒なことになってしまう。だからこそ今この作品を映画化する意義があると監督に改めて提案した」と語っている。
そんな経緯で実現した映画「そして僕は途方に暮れる」はあらゆる人間関係を壊したまま、街の片隅で呆然と立ち尽くす1人の平凡な現代の若者の姿を、リアリティある会話と確かな演技力で表現していくものになりそうだ。主演の藤ヶ谷と三浦監督からのコメントは、次ページを参照。