今回、SNSでは2人への質問を募集しており、たくさんの質問が入った箱の中から一枚ずつ引き当てることに。まず菅田が引いたのは「麦くんと絹ちゃんは2025年、どう過ごしていると思いますか?」という質問だった。
これに対して「どうなっているんでしょうね? よりを戻すことはないと思うなあ…会社に勤めつつ、昔よりは減ったけど今もカルチャーに触れているか。地元で花火師になっているか。もしくは絹ちゃんと一緒にいるのか、の三択ですかね」と菅田自身も想像を膨らませる。
一方、監督は「30代を迎えた麦くんと絹ちゃんがどうなっているのか観てみたいです、って坂元(裕二/脚本)さんに話をしたら、『30代は辛いことしかないから、作っても楽しい映画にはならないんじゃない?(笑)』って言われました(笑)。麦くんはもしかすると会社を辞めて、もう少し絵を活かせる仕事に転職しているかもしれないですよね」と麦の明るい未来を切望。
続いて監督が引き当てたのは「坂元さんが想定していたターゲットの10代や20代以外にも、幅広い年代にこの映画が刺さった一番のポイントはどこだと思いますか?」という質問だ。
この問いには「先ほど菅田くんも話していましたが、一番初めの試写会で泣いていたのはほぼ30代以上の男性だったんです。上手くいかない恋愛や仕事の悩みなど、そういう人生を一通り歩んできた方がこの映画を観ると、麦と絹の状況と完全に同じではないけれどこの空気、瞬間を知っているというシーンが所々にあるんじゃないかなと思います」と、本作が共感必至と言われる所以を分析した。
菅田の周りにも共感している人が多いようで、「『麦に感情移入しすぎたり、過去に同じような経験をしたな、というのが積み重なりすぎて、自分の中で有村架純と付き合っていた過去がだんだん出来上がる』というジョークを色々な人から何回も聞きました(笑)」と、麦と自分を重ねている男性が多い模様。
最後に菅田が引いた20歳大学生からの質問は「私は中学の同級生だった彼と付き合って1年半が経ちますが、遠距離恋愛なので月に2回会えたら良いほうです。社会人と学生の恋愛は難しいとよく言いますが、どうすれば今後も仲良く続けられると思いますか?」という真面目な恋愛相談だ。
これには菅田も頭を悩ませつつ、「なるべく会う回数を増やせたらいいですけど、難しいですよね。電話にしろ、会うにしろ、なるべくコミュニケーションをとる。毎日ではなくていいけど、顔を見たり、声を聞いたり、お互いが生きている証が交差する時間が増えたらいいなと思います」と回答。
さらに「物理的に会わなくなると好き嫌いじゃなくて、気持ちが薄れていく可能性もあるので…。今ここでどうにかできる悩みじゃないので、2人を呼んで2時間くらい話しましょう!」と親身になってアドバイスしていた。