◆今後、『映画工房』でやってみたい企画はありますか?
斎藤:本当に余計なお世話ですけど、このタイトルはもうちょっとこうしたほうがよかったんじゃないか? という赤字を入れる。誰も得しない企画ですが(笑)。
中井:分かります。僕がやりたいのは、フライヤー選手権。最近フライヤーなど販促物のデザインが再注目されているので、これはどうなんだろう? というデザインをあえてピシャっと指摘する。正直に言い合えたら面白そうですよね。
板谷:さっき工くんが、邦題を付けた後にポスタービジュアルまでやりたいって言ったときに、私もそれやってみたいなと思いました。みんなでワイワイ言いながら作れたら楽しそう!
◆最後に、これまでもこれからも番組を応援してくださる視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
中井:映画の番組が少なくなってしまった中で、『映画工房』を10年続けることができたのは、間違いなく見てくださっている皆さまのおかげです。僕らはこの10年間でいろんなことを学ばせてもらいましたので、それを活かしながら、皆さんと一緒に楽しめるような番組作りをこの先もしていきたいです。
板谷:この10年、3人の関係が変わらないんですよ。近すぎず遠すぎず、いつもお互いを気にかけている。スタッフさんたちもそうなんです。物事が続くって本当に大変なことですが、できるだけこの番組を続けていければと思っています。その上で、見てくださる方がいてくださって初めて成り立っているので、皆さま、これからも番組をお楽しみください。
斎藤:映画はつい評判のものを選びがちですが、この番組は未知の映画に飛び込んでいくんですよ。今回の映画を放送する「ジャパンプレミア」もそのひとつ。作品に偶発的に出会うことこそが映画の喜びだなと、僕はこの10年で感じています。そういう僕らの偶発的な感動を、視聴者の皆さんと共有できた10年でもある。板谷さん、中井さんと「これ面白そうじゃない?」と話して、視聴者の皆さんが「じゃあ見てみようかな」と思うきっかけになることが、「映画工房」の存在意義なのかもしれませんね。
●取材・文/大曲智子
番組情報
『斎藤工×板谷由夏 映画工房』#491
WOWOWプライム/WOWOWオンデマンド ほか(無料放送)
2021年5月28日(金)後9・35〜放送・配信
番組サイト:https://www.wowow.co.jp/detail/066625