映画「100日間生きたワニ」の初日舞台挨拶が、7月9日に開催。神木隆之介、中村倫也、新木優子、ファーストサマーウイカ、そして夫婦で監督・脚本を務めた上田慎一郎とふくだみゆきが登壇した。
本作は2019年からSNSで毎日連載され、日本中を大きな感動で包んだきくちゆうきの4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』を原作にアニメ映画化した作品。主人公ワニの声を神木、親友のネズミを中村、モグラを木村昴、ワニが憧れるセンパイ役を新木、イヌをファーストサマーウイカ、そして映画オリジナルキャラクターのカエルを山田裕貴が担当する。
開始早々に中村が「こんにちは、木村昴です」と本日登壇できなかった木村をイジり、和やかなムードでイベントがスタート。初めに上田監督が「1年半前に映画化が動き出して、コロナ禍で脚本を変更したり公開延期になったり、色んなものを取り込んで完成した作品になりました 」と感慨深い様子で語った。
ふくだ監督も「公開が延期になりましたが、結果的にこの時期の公開になって良かったと思っています。それは作品を観たらわかってもらえると思うので皆さんに観ていただけるのが楽しみです」と期待を込めた。主演の神木も「少しでもみなさんの心に届いて欲しいなと思います」と、ようやく迎えた初日の心境を述べる。
続いて、劇中での好きなシーンが話題に。「ワニとネズミとモグラが3人でジャレあっているところ」と答えた神木は、「本当の幼馴染感があって見ていてほっこりする。昴くんとは15年前以上前にご一緒させて頂いていて、倫くんとも作品や取材で一緒になり心を許せているので、その関係性がそのまま出ている」と理由を明かした。
そんなワニたち幼馴染のシーンを見て「男の友情って素敵だなと改めて実感しました」と語ったのは新木。「ワニがネズミのお見舞いに行くシーンの2人がすごくいいなと思って。なんでもないやりとりが後半のキーになってくる素敵なシーン」と感じたそう。
いっぽう、本日の登壇メンバーとはアフレコで一緒にならなかったというファーストサマーウイカは「みんなで家でゲームをするシーンは本当にみんながゲームをして雑談をしている感じに近くて、(他のメンバーと)会ってないのに一緒にいるような空気を味わえてうれしかった」というエピソードを披露する。
また、劇中でワニとネズミがラーメンを定期的に“欲している”ことにちなみ、「定期的に欲しているもの」という質問も。それに対して「ゲームのコントローラー」を挙げた神木は、「ゲームのサントラとかを聴くのが好きで、BGMを聴くとどこで闘ってるかとかがわかるんです。それを聴きながら指が勝手に動いて脳内でプレイしちゃう」と身振り手振りを交えて熱弁。
これを受けて「バナナマンのコントライブ」と答えた中村は、「(バナナマンのコントライブDVDを)全部持っていて、休みの日はとりあえずディスクを入れる、みたいなことをやっています。コントのセリフや音楽を聞くと勝手に指が動くんです」と神木の回答を引用して笑いを誘う。
さらに「自分が映画のどのキャラクターに似ていると思うか」という質問でも、神木のゲーム好きエピソードが。「自分はワニだと思う」という神木は、その理由として「ワニがゲームの大会に出るシーンがあって。自分もゲーム実況者がやっている大会に友達と出たことがあるんです。ランキングにも載れて、名前も呼ばれました」と生粋のゲーマーっぷりを明らかにした。
フォトセッションでは、“ワニくん”が持ってきたくす玉を割る時の掛け声を決めることになった中村が、その場に来られなかったカエル役の「山田裕貴」を掛け声に提案。「山田裕貴!」のかけ声と共に神木がくす玉を割り、初日を祝った。そして最後に神木は「自分の大切な人だったり物だったり、そういうものに照らし合わせて観ると、何か感じて頂けると思います」とメッセージを。
上田監督も「朝からいろんな感想がSNSにあがってきて、同じ場面でもここがよかったとかダメだったという真逆の感想だったり、受け取り方が変わっていて、作りたかった映画になったなと改めて感じました。観た方とのかけ算で感想が変わってくる映画なので、観てくださるみなさんのそれぞれの感じたことをぜひSNSや周りの方に伝えてください」と作品をアピールし、舞台挨拶を締めくくった。
会見概要
「100日間生きたワニ」初日舞台挨拶
2021年7月9日(金)TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン7
登壇者:神木隆之介、中村倫也、新木優子、ファーストサマーウイカ、上田慎一郎監督、ふくだみゆき監督
作品情報
「100日間生きたワニ」
全国公開中
公式サイト:https://100wani-movie.com/