7月16日(金)の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で、「3週連続細田守SP」第3弾「サマーウォーズ」を放送。そこで、7月16日公開の細田監督最新作「竜とそばかすの姫」との共通点を紹介する。
まず1つ目の共通点は、「サマーウォーズ」では<OZ>、「竜とそばかすの姫」では<U>というインターネット上の仮想世界が舞台となっていること。「サマーウォーズ」の公開は今から12年前。まだインターネットも今ほど身近になっていなかったが、その後、本作で描かれた“ネット上での問題”は、現実のものとなりつつある。あれから12年、よりネットが身近になった今、「竜とそばかすの姫」では、どのような「仮想世界」での物語が描かれるのか。
その仮想世界にクジラが登場するのも共通点。「サマーウォーズ」の<OZ>には、クジラの姿をした守り主ジョンとヨーコが登場し、「竜とそばかすの姫」の<U>でも、予告編にクジラの姿が認められた。クジラといえば「バケモノの子」でも重要なシーンで登場するなど、細田作品ではおなじみのモチーフである。
続いての共通点は、主人公が共に高校生であること。「サマーウォーズ」の健二も、「竜とそばかすの姫」のすずも高校生。意外にも、高校生が主人公となるのは「サマーウォーズ」以来のこと(「バケモノの子」の九太は、高校には通っていない)。それぞれ、高校生ならではの悩みを抱えた主人公が、仮想世界に接することで物語は動きだしていく。
さらに「サマーウォーズ」の<OZ>の世界では、参加者は「アバター」として描かれ、「竜とそばかすの姫」の<U>の世界では、参加者は「As」と呼ばれている。「サマーウォーズ」では、<OZ>の世界に主人公・健二を騙る正体不明のアバター「偽ケンジ」が現れる。一方、「竜とそばかすの姫」でも、<U>の世界に横暴に振る舞うAs「竜」が現れ、その正体探しが始まる。
この2作に限らず、細田監督作品のテーマとして描かれているのが「家族」。「サマーウォーズ」では、夏希の親戚の大家族の絆が物語のカギを握っており、「竜とそばかすの姫」でも、新たに「家族」の姿が描かれている。
「竜とそばかすの姫」に登場する人気YouTuber・ぐっとこらえ丸とひとかわむい太郎は、宮野真守が二役を演じることでも話題だが、実は「サマーウォーズ」の人気キャラクター「キングカズマ」と「仮ケンジ」をデザインした岡崎能士と岡崎みながデザインを担当している。
7月16日(金)放送の「サマーウォーズ」では、「竜とそばかすの姫」の<U>の世界に誘う映像をテレビ初公開する。
『金曜ロードショー』
日本テレビ系
「サマーウォーズ」
2021年7月16日(金)後9・00~10・54
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「サマーウォーズ」
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「竜とそばかすの姫」
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