佐藤二朗が原作・脚本・監督、山田孝之が主演を務めた映画「はるヲうるひと」のBlu-ray&DVDが11月5日(金)に発売される。これを記念して、佐藤と山田によるコメントムービーが公開された。
本作は佐藤が主宰する演劇ユニット「ちからわざ」で2009年に初演、2014年に再演された舞台を映画化したもの。佐藤が原作・脚本・監督を手掛け、自らも出演。主演に山田孝之、共演には仲里依紗、坂井真紀、向井理が集結。さらに舞台版からの出演者である今藤洋子、笹野鈴々音、太田善也、大高洋夫、兎本有紀らも加わり、映画化を望んでいた佐藤が約5年をかけて完成させた。
第35回ワルシャワ映画祭の1-2コンペティション部門(長編監督2作目までの部門)への正式出品に続き、第2回江陵国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞。佐藤は本作について「架空の島の売春宿で、生きる手触りがつかめず、死んだように生きる男女が、それでも生き抜こうともがく壮絶な闘いのおはなし」と語っている。
Blu-ray&DVDには、アウタースリーブケース&リーフレット、特典ディスクを付属。特典ディスクは、撮影現場の裏側に密着したメイキングをはじめ、各地で多数実施した舞台あいさつの様子を収録したイベント映像集など、盛りだくさんの内容となっている。
また、Blu-ray&DVDの発売に先駆け、本編が8月13日(金)よりU-NEXTで独占先行配信される。
佐藤二朗・山田孝之コメントムービー
「はるヲうるひと」Blu-ray&DVD
2021年11月5日(金)発売
<キャスト&スタッフ>
出演:山田孝之、仲里依紗、今藤洋子、笹野鈴々音、駒林怜、太田善也、向井理、坂井真紀、佐藤二朗
原作・脚本・監督:佐藤二朗
<ストーリー>
とある島。そこは至るところに「置屋」が点在する、いわば売春島。本土からは日に二度、連絡船が出ており、客の往来の足となっていた。住民たちはこの閉塞された島で一生を過ごす。女は客から「外」の話を聞いて思いをはせる。男は、女たちのそんな「夢」を一笑に附して留まらせる。
ある置屋にその「三兄妹」はいた。長男の哲雄は店を仕切り、その凶暴凶悪な性格で恐れられている。次男の得太は哲雄にこびへつらい、子分のようにしたがっている。長女のいぶきは、長年の持病を患い床に伏してる。ここで働く四人の個性的な遊女たちは、哲雄に支配され、得太をバカにして、いぶきに嫉妬していた。
女を売る家で唯一女を売らず、それどころか優遇された箱入り娘。しかも、いぶきは誰よりも美しかった。徳太はその美しいいぶきを、ただただ見守り寄り添うだけであった。出口のない閉塞感にさいなまれつつ、目の前の現実を日々受け入れ、無為に生きる面々。だが、先代で、三兄妹の父・義雄をめぐる「ある秘密」が明らかになり、それぞれの運命を変えていく――。
発売元:株式会社ハピネットファントム・スタジオ
販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング
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