2019年に公開された映画「翔んで埼玉」の続編となる「翔んで埼玉II(仮題)」が2022年に公開されることが分かった。併せて、前作に引き続きGACKT、二階堂ふみの続投も発表され、制作決定ビジュアルが解禁された。
「翔んで埼玉」は、「パタリロ」等で一世を風靡した漫画家・魔夜峰央が1982年に発表した作品。2015年に『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』として30年ぶりに復刊され、「埼玉県人にはそこら辺の草でも食わせておけ!」「埼玉なんて言っているだけで口が埼玉になるわ!」といった強烈なせりふや、埼玉県を徹底的にディスる内容が多数のメディアで取り上げられ、SNSを中心に大きな反響を呼んだ。
2019年に公開された実写映画では、東京都知事の息子であり、白鵬堂学院の生徒会長=エリートとして華々しく学生生活を送る壇ノ浦百美(だんのうら・ももみ)役で二階堂ふみ、百美が淡い恋心を抱く、容姿端麗でアメリカ帰り、でも実は埼玉県出身の転校生・麻実麗(あさみ・れい)役でGACKTがW主演。興行収入37.6億円を記録し、日本アカデミー賞では最優秀監督賞を含む12部門を受賞した。
前作の公開から2年の時を経て、続編となる「翔んで埼玉II(仮題)」の制作が決定。前作から続投する麻実麗役のGACKTは「不安しかありません」と微妙なコメントを寄せ、原作者・魔夜も「あらためて言うが、正気か」とぶっ翔びワールドの続編決定に少々困惑気味。これに対し、壇ノ浦百美役の二階堂は「真面目に不真面目な大人たちが集まる現場にまた呼んでいただけて、とても光栄です」と喜び、武内英樹監督は「日本最高峰の茶番劇をお届けしたいと思っています」と意気込みを語っている。
麻実麗役・GACKT コメント
再びこの、いい意味でくだらない最高のエンターテインメントに関われると思うと、今から、、、、不安しかありません。
前作であれだけ埼玉をディスったにもかかわらず、監督はまたしても続編をやる気です。監督、バカなの? 完全に壊れてます。。。そしてGACKTがまた高校生を演じるのか…、ダメでしょ?
疑問は多く残りますが、前作でもご一緒した武内監督やふみちゃんがいれば、良い作品が作れると信じて、、、
いや、むしろ、全てお任せするしか、ありません。
壮大な茶番のさらなるパワーアップ、ぜひ楽しみにしていてください。不安です。。。
壇ノ浦百美役・二階堂ふみ コメント
パート2を作ってみせる! と現場で肩をぐるぐる回しながら仰っていた武内監督。
まさかこの映画がヒットするとは。まさかこの映画が日本アカデミー賞にノミネートされるとは。
パンクで誠実な物作りをされる武内監督、そして派手に踊らせる若松プロデューサー。
真面目に不真面目な大人たちが集まる現場にまた呼んでいただけて、とても光栄です。
パート1(まさかこの呼び方をする日が来るとは思わなかった)を遥かに超える大作を、最前線で感じられたらと思います。
よろしくお願いいたします。
原作者・魔夜峰央 コメント
あらためて言うが、正気かおまえら
武内英樹監督 コメント
「翔んで埼玉」続編がついに始動します。
前作では思いっきり(愛を込めて)ディスっていたにもかかわらず、埼玉の皆さんが心から映画を楽しんでくださり、改めてその埼玉愛に驚かされました。
続編だからこそできる、壮大なスケールでお届けする日本最高峰の茶番劇をお届けしたいと思っています。
GACKTさん、二階堂ふみさんや、信頼できるスタッフ、そして新しい仲間(?)と共に全力で作品を作ってまいります。ぜひ、ご期待ください。
フジテレビプロデューサー 若松央樹
前作の公開中、埼玉の皆様には「もっとディスっても大丈夫!」という声や、他県の皆様には「埼玉がうらやましい」「自分たちの地元もいじってほしい!」「翔んで〇〇もやってほしい!」など、ありがたい反響をたくさんいただきました。
「翔んで埼玉」自体は、前作も原作にはないストーリーを多分に描いておりましたし、作品としては、前作で既に出し尽くした気持ちも強かったのですが、皆様の温かい声を頂き、武内監督や脚本の徳永氏の間で「続きを作ってみてはどうか」という話が自然と出るようになりました。その内容が思いの外盛り上がり、続編を制作することになりました。埼玉の皆様に支えていただき、前作はありがたいことに大ヒットすることができました。続編ではさらにパワーアップした、我々なりの愛あるディスりで、埼玉の魅力を全国に届けていきたいと思っています。再びとはなりますが、何卒寛大な心で受け止めていただければと思っております。
作品情報
「翔んで埼玉II(仮題)」
2022年公開
キャスト:GACKT、二階堂ふみ ほか
原作:『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』魔夜峰央(宝島社)
監督:武内英樹(『のだめカンタービレ』シリーズ、「
脚本:徳永友一(『探偵の探偵』『僕たちがやりました』「
©2022映画「翔んで埼玉」製作委員会