公開中の映画「サマーフィルムにのって」の大ヒット御礼舞台あいさつが行われ、伊藤万理華、金子大地、松本壮史監督が登壇した。
本作は、時代劇を溺愛する女子高生(伊藤)が、理想とする武士役にぴったりな少年(金子)と出会い、映画部の仲間たちとひと夏の映画作りに熱中するが、実は少年はタイムトラベルしてきた未来人だった…というSF青春映画。監督は、ドラマやCM、ミュージックビデオなど幅広く手掛ける松本壮史。脚本は、松本と共に数々の映像作品を作り上げてきた盟友、劇団「ロロ」主宰・三浦直之が担当している。
8月6日に公開されると、本作を絶賛する口コミが映画ファンを中心にSNSで一気に広がり、都内劇場では公開から4日間で計33回の満席を記録。ミニシアターランキング(小規模公開作品週末観客動員数)でも2週連続で1位を獲得した。その熱は芸能界にまで広がり「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督や、パンサー・向井慧、ハナコ・岡部大などから絶賛の声が寄せられている。
この大ヒットを受け、伊藤、金子、松本監督による御礼舞台あいさつを実施。周囲の反応を聞かれた伊藤は「実は私にはあまり直接連絡が来てないんです(笑)。でも、そういったSNSでの声や、監督からお話を聞いたりすると、本当にたくさんの方に届いているんだなと。自分が力を尽くした作品なのでうれしいです。母は東京国際映画祭で上映された際に観てくれているのですが、公開後にもいろんな友達を連れて何度も見に行ってくれているようです。そんなことをしてくれるのは珍しいので、気に入ってくれているのかなと思います」と大ヒットの実感を語った。
金子は「身近な人がたくさん見に行ってくれていて、面白かったという声をたくさん頂いています。うれしいですし、良かったなと思います。見てくれた人は、登場人物がみんな愛すべきキャラクターだったとか、ラストシーンが最高だった、何回でも見たくなると言ってくれていますね。ここまで周りから反応をもらった出演作は初めてです!」とこれまでにない反響に喜びを口にした。
松本監督も「10年くらい連絡していなかった友達から連絡が来ましたね。あと、直接ではないのですが、僕の好きな映画監督からスタッフに面白かったよという連絡が来たようで、その画面のスクリーンショットをもらい喜んでいました。多くの方からいろんなお声を頂き、かけがえのないデビュー作になったと思います」と感慨深げに語った。
パンサー・向井の“女子3人の仲の良さだけで泣けちゃう!”というコメントが紹介されると、伊藤は共演した河合優実と祷キララとの仲について「私たちは撮影以外の時間も、作品そのままの仲の良さだったんですよ。一番思い出に残っているのは3人で一緒に銭湯に行ったこと。裸の付き合いをした仲です! 映画で出会った2人だけど、これからもかけがえのない存在です」と作品を越えて生まれた特別な絆を明かした。
それを聞いた金子も共演者の板橋駿谷との仲を「撮影期間はずっと一緒にいましたね。ラブラブでした! 年齢差はあるのですが、今でも仲良しです」とアピールした。
リピーターも多い本作。もう一度見る際にぜひ注目してほしいシーンや印象に残っているシーンを聞かれた伊藤は「ハダシ(伊藤)と凛太郎(金子)が秘密基地で話すシーンは印象に残っています。実はそれまで金子君とほとんど話してなかったんです。でも、楽しかったし、自然と緊張もせずにリラックスしてできました。物語と同じで、現場でもあのシーンから少しずつ仲良くなれた気がします」と振り返った。金子は「僕は伊藤さんの女子3人でいる時の表情が本当に楽しそうで、輝いていてグッと来ました」と振り返った。
最後に伊藤は「こうして撮影時のことを話していても湧き出てくる思い出がたくさんあって、“あぁ、楽しかったな”“あの頃に戻りたいな”って、まるで学生時代を思い出すような気持ちになるんです。私がそう思った分、見ていただいた方も同じように楽しかった瞬間を思い出すような作品になっていると思うし、それがとてもうれしいです。伊藤万理華としてはこの『サマーフィルムにのって』を未来に残したいですし、ハダシとしては劇中で撮った『武士の青春』を残したい。そんな思いが重なっています。それに向かって駆け抜けた時間は尊いものだし、かけがえのない思い出です」と大切な作品への熱い思いを語った。
作品情報
「サマーフィルムにのって」
公開中
公式サイト:phantom-film.com/summerfilm
公式twitter:@summerfilm_2020
©2021「サマーフィルムにのって」製作委員会