10月1日(金)より全国公開される映画「護られなかった者たちへ」が、第26回釜山国際映画祭「A Window on Asian Cinema部門」で上映されることが決定した。
「このミステリーがすごい!」受賞作家・中山七里の傑作小説を映画化した本作は、東日本大震災から10年目の仙台で起きた不可解な連続殺人事件を軸に、その裏に隠された切なくも衝撃の真実を描く、感動のヒューマン・ミステリー。連続殺人事件の捜査線上に浮上する主人公・利根を佐藤健、利根を追う刑事・笘篠を阿部寛が演じるほか、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都、永山瑛太、緒形直人らが集結した。
震災から10年目の仙台で発生した、連続“餓死”殺人事件。容疑者として捜査線上に浮上したのは、別の事件の刑期を終え、出所してきたばかりの利根という男。刑事の笘篠は利根を追い詰めていくが、決定的な証拠がつかめないまま、第3の事件が起きようとしていた。なぜ、このような無残な殺し方をしたのか。利根の過去に何があったのか。やがて事件の裏に隠された、切なくも衝撃の真実が明らかになっていく。
釜山国際映画祭は、韓国初の国際映画祭として発足し、アジアの優れた新人監督の発掘や新作の発表に力を入れているアジア最大級の映画祭の一つ。今年で26回目の開催となる。
本作が上映される「A Window on Asian Cinema部門」は、「アジア映画の窓口」と呼ばれ、さまざまな観点とスタイルを持つ才能豊かなアジアの映画監督らによる、世界水準の最新作やその年の代表作を紹介する部門。毎年、日本映画も多く招待されており、今年は同部門34作品上映のうち、5作品が邦画タイトルの予定となっている。
なお、映画祭での本編上映後の10月14日(木)後9時15分(予定)から、瀬々敬久監督によるオンラインでのQ&Aも予定している。
瀬々敬久監督 コメント
釜山国際映画祭には今までも何度となくお世話になってきました。日韓の政治的な関係は変わらずですが、映画は広く国境を越えてつながれるものだと信じています。生活保護という問題を通して震災以降の日本の現実を描いた「護られなかった者たちへ」が、ともにコロナ禍という共通の危機に直面している韓国の人々にも共感できる映画となっているのか、今から緊張しながらも韓国の方たちの反応が楽しみです。そして、苦労も多いと思いますが、この状況のなかで開催される釜山国際映画祭、応援しています。
作品情報
「護られなかった者たちへ」
2021年10月1日(金)公開
出演:佐藤健、阿部寛、清原果耶、林遣都、永山瑛太、緒形直人、吉岡秀隆、倍賞美津子
配給:松竹
公式HP:https://movies.shochiku.co.jp/mamorare/
©2021映画『護られなかった者たちへ』製作委員会