公開中の映画「総理の夫」の初日舞台あいさつが行われ、田中圭、中谷美紀、貫地谷しほり、工藤阿須加、松井愛莉、河合勇人監督が登壇した。
本作は、原田マハのベストセラー小説「総理の夫 First Gentleman」を原作に、この国の行く末を左右する日本初の女性総理と、前途多難な“総理の夫”といういまだかつてない世界を描くヒューマンコメディ。田中が大財閥生まれの世間知らずなお坊ちゃんにして鳥オタクのファーストジェントルマン・相馬日和、中谷がその妻で、才色兼備＆完全無欠なカリスマ女性総理・凛子を演じる。
田中は「今日からこの映画が皆さんの元に行くので、その旅立ちの日に皆さんとこの時間を少しでも楽しく過ごせたらと思います」、中谷も「素晴らしい監督と素晴らしい共演者の皆さんと愛情を込めて、全ての女性と男性を応援する映画が出来上がりましたが、このように皆さまにご覧いただいて初めて映画が完成します。その一端を皆様が担ってくださいましたことありがたく思います。相馬政権を応援していただければと思います」と、それぞれあいさつ。
イベントでは、”もしもこんな名称のポストがあったとしたら、どの登場人物・出演者の方を任命するか”を決める「『総理の夫』超組閣会議」を実施。お人好しすぎる日和（田中）にかけて、「やさしさ大臣」を誰に任命するか尋ねられると、田中が「監督です」と断言。すると中谷が口を押さえ「答えを先に言われてしまいました」と思わず反応した。
河合監督を選んだ理由について田中は「現場でもずっとニコニコしているので、怒るところをちょっと見てみたいなというのと、怒り慣れていないから声が裏返ったりするのかな、とも思います（笑）。この映画の撮影中、日中の撮影が伸びて、夜の8時とか9時までになった日があったんですが、一切イライラしていないんですよね」と明かした。
中谷も「最初の打ち合わせで20年ぶりにお目にかかったんですよね。そこで、凛子のキャラクターを『女性らしさを残してほしい』と仰って、それと同時に”しまった“という顔もされて、『今の時代に女性らしいという言葉を使うともしかしたら不快に思われるかもしれませんが』と一言おっしゃったんですよ。包容力のあって、時代をちゃんと見極めて、女性にも配慮のある監督だなと思いました」と絶賛。「監督のような穏やかで終始笑顔で、伝えることは伝えてくださって、私たちの手綱はちゃんと握って、でも自由に泳がせてくださる。そこに”やさしさ大臣“を任命させていただきたいと思います」と話すと、河合監督も笑顔を浮かべた。
各登場人物の衣装も見どころとなる本作。そこで「おしゃれ大臣」は誰かという話に。貫地谷は、自分をじっと見つめる田中に苦笑いしつつ「見ないようにしながら答えたいのですが、中谷さんが演じた相馬総理かなと思います。大階段を降りてくるところがすさまじく美しくて、思わず写真撮ってもらいました（笑）」と現場のエピソードを明かした。
中谷は「とてもうれしかったです。照明さんが“神々しく”と台本に書いてあるからか、たくさん照明をたかないとなって言ってくださって。ご苦労されたようです。皆さんのおかげです」と謙遜した。
続く工藤も、アピールする田中の視線を気にしながら「中谷さんですね。僕も大階段から降りてくるときに“うわ、きれい”って思わず声がもれちゃいました。その日は母親に電話して、“あんなきれいな人いる？”って話しちゃいました」と明かした。田中は松井にもポーズを決めるが、松井も「中谷さん。この人についていきたい！ って思います」と満場一致で中谷が“おしゃれ大臣”に任命された。
本作では、政界だけではなく日和や、るい（松井）が鳥類に熱中していることから「おたく推進大臣」を誰に任命するかという話に。田中が「多分貫地谷さんかな。うるさいから（笑）」と暴露すると「言われたくない！」とつかさずツッコむ貫地谷。仲の良い2人ならではの掛け合いがありつつ、中谷も「いつもは私と田中さんはあまり意見が合わないのですが、今日は珍しく一緒で、貫地谷さんです！」と任命。貫地谷も「田中さんに言われるとそんなにうれしくなかったんですが（笑）、中谷さんに言われるとすっごくうれしい！」と喜びのリアクションを見せる。
中谷は貫地谷を選んだ理由として「結構突き詰めるタイプですよね。とてもすてきな漫画を薦めていただいて、あとは、サプリメントオタクですね」と。貫地谷は「中谷さん。本当に詳しいんですよね。サプリメントも、進めていただいて体調良くなりました」と中谷を逆指名。中谷は「興味があることに関しては徹底的に調べますが、習得する前に飽きてしまいます。飽きっぽいんですよね」と意外な一面を披露した。さらに工藤と松井も貫地谷を指名。全員に任命された貫地谷は「いい日ですね。ありがとうございます」と笑顔を見せた。
イベントの最後には中谷が「全ての女性を応援する映画となっています。楽しんで、大いに笑っていただいて、少しほっこりした気持ちで、ご自宅に帰っていただければと思います」と。田中も「取材などを受けていく中で、出産と育児と仕事の両立の難しさをあらためて思わされました。パートナーや社会が何かできることがあるんじゃないかなと考える良いきっかけになりました。働く女性の方々に見ていただきたいですし、こういうエンタメから少しずつ社会がよくなるリアルな一歩になることもあると思います。そうなっていければ、僕たちもうれしいですし、そうあるべき作品だと思います。あとは口コミ宣伝の方をお願いします！ 相馬凛子に清き一票をよろしくお願いいたします！」と観客にメッセージを送った。
作品情報
「総理の夫」
公開中
©2021「総理の夫」製作委員会
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