東出昌大3年ぶりの主演映画「草の響き」メインビジュアル&予告編解禁

映画
2021年09月28日
© 2021 HAKODATE CINEMA IRIS
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10月8日(金)公開の映画「草の響き」より、メインビジュアルと本予告編が解禁された。

「空の瞳とカタツムリ」(18)、「なにもこわいことはない」(13)の斎藤久志監督が、作家・佐藤泰志の同名原作(「きみの鳥はうたえる」所収/河出文庫刊)を映画化。「寝ても覚めても」(18)以来3年ぶりの主演作となる東出昌大が、心を病みランニングに没頭する和雄役を演じる。常に危うい雰囲気を漂わせながら、走ることで徐々に再生していく男の変化を細やかな身体表現で体現した。慣れない土地で不安に苛まれながらも、夫を理解しようと努める妻・純子を演じるのは奈緒。二人の俳優の繊細な演技によって、原作にはなかった夫婦の崩壊と再スタートというテーマが立ち上がった。

解禁されたメインビジュアルには、東出演じる和雄が、両腕を抱えてしゃがみ込んでいる姿がメインに。下段には、奈緒演じる妻・純子が北海道の海をバックに、愛犬ニコと車を走らせているカットが配置されている。左上には「心の震えを感じながら、僕たちは、駆けだそうとしている」というキャッチコピーが配置されている。

予告編は、ビジュアルと同じく、うずくまる和雄のシーンから幕を開ける。どこにも行くことができずに悲痛な表情の和雄だが、室井滋演じる精神科の医師に勧められて、治療のため街を走り始める。朝も夜もとにかく走り続けるカットが続く中、「狂ったように走ってるんだから」という純子に対して「狂わないように走ってるんだよ」と告げるせりふが印象的だ。

また、和雄と純子、そして大東駿介演じる友人の研二が、ベランダで空を見上げる場面では、産まれてくる子供のための洋服が干されているのが分かる。続けて「自分の子供には、僕みたいになってほしくない」という和雄のつらい独白。そして和雄をじっと見つめる純子と、それを苦しそうに見つめ返す和雄のクローズアップが続く。

ラストは、和雄が服を脱ぎ捨てフェンスを軽々と超え、はだしで草に上に降り立つ足のアップで予告編は終わる。「良くなりたい」と願いひたすらに走り続ける和雄、子供を宿し和雄の回復を待つ純子は、果たしてどのような結末を迎えるのか。

「草の響き」本予告編

作品情報

「草の響き」
2021年10月8日(金)より新宿武蔵野館・ヒューマントラストシネマ有楽町/渋谷ほか全国順次公開

出演:東出昌大、奈緒、大東駿介、Kaya、林裕太、三根有葵、利重剛、クノ真季子/室井滋

監督:斎藤久志
原作:佐藤泰志「草の響き」(「きみの鳥はうたえる」所収/河出文庫刊)

公式サイト:www.kusanohibiki.com

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