ニコラス・ケイジの日本語演技シーン公開「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」

映画
2021年10月01日
©2021 POGL SALES AND COLLECTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
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ニコラス・ケイジが主演を務め、園子温監督のハリウッドデビュー作となる映画「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」(10月8日(金)公開)より、ニコラスの日本語での演技シーンが解禁された。

本作は、園子温とニコラスという2つの才能の奇跡的な融合から生まれた痛快エンターテインメント。舞台は架空の未来都市・サムライタウン。悪名高き銀行強盗・ヒーロー(ニコラス)は、街を牛耳る悪徳支配者・ガバナー(ビル・モーズリー)の元から逃げ出したバーニス(ソフィア・ブテラ)を連れ戻しに向かうよう命令を受ける。いったんはその命令を拒むが、制限時間を超えると爆発するスーツを無理やり装着され、ゴーストタウンまでバーニスを追うことになる。

解禁された本編映像は、ニコラス演じるヒーローが、ゴーストランドでバーニスと子供たちにお茶を振る舞われる場面。子供たちは見知らぬ来訪者におびえた表情をしているが、ヒーローが「ありがとうございました」とお茶を受け取り、一口飲んだ後に「おいしい」と日本語で礼儀正しく気持ちを伝える。その姿にゴーストランドに住む子供たちと、ヒーローとの心の距離が一気に縮まっていく。

9月中旬に行われたインタビューでニコラスは、劇中の日本語について「とても上手でしたね!」と褒められると、子供のころ父親に「日本語は未来の言語だ、ビジネス面で助けになる」と言われ、ロサンゼルスのオレンジ郡にある日本学校に4年生から入学したというエピソードを披露。しかし「悲しいことに、僕は学んだ日本語をほとんど覚えていない。覚えていたらよかったのにと思うよ。彼(父)は正しかったんだ」と、ほとんど日本語を覚えていないことを後悔しているという。

本作は滋賀県彦根市をメインに撮影。園子温組のスタッフをはじめ、ほとんどが日本人という現場で「覚えた日本語はありますか?」と問われると「『お疲れさまです』(日本語で)。それが僕が大好きな日本語だよ。『お疲れさまです』。一生懸命働いたことに感謝してもらえる。とてもありがたく思うよ。アメリカには『お疲れさまです』って日常的に言うようなことはないからね。だからその言葉だよ」と、「お疲れ様です」にこめられた感謝の気持ちが気に入ったことを明かした。

日本語にまつわる話の中で、映画監督であり叔父、フランシス・フォード・コッポラとのエピソードを思い出したニコラス。「面白い話をするね。僕が子供の頃、サンフランシスコの叔父のお屋敷によく行ったんだ。フランシスおじさんは、ソニーの社長と友達だった。彼の名前はサムっていうんだ。彼が、フランシスにハイって言うために、東京からやって来た。大きなパーティーだったよ。フランシスは、彼の甥が日本学校に通っていることを自慢しようとしたんだ。そしたら、ソニーの社長のサムは、『オッケー。もし日本語を話せるなら、どんな言葉を知っているの?』って言った。それで僕は、『ヤサイ』って言ったんだ。彼は、『おお、オッケー。それは興味深いね。ほとんどの人々は、グッドモーニングとかハローとか言うのに、君は“野菜”って言ったね』って言っていた。なぜ僕がそう言ったのか分からない。愚かだね。でも、おかしかったよ」と幼少期の思い出を語った。

「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」本編映像

作品情報

「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」
2021年10月8日(金)TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー

監督:園子温

キャスト:ニコラス・ケイジ、ソフィア・ブテラ、ビル・モーズリー、ニック・カサヴェテス、TAK∴、中屋柚香、YOUNG DAIS、古藤ロレナ、縄田カノン

配給:ビターズ・エンド

公式ツイッター:@POTG_movie

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