10月8日(金)に公開される映画「スターダスト」より、本編映像が解禁された。
音楽史にその名を刻む偉大なアイコン・デヴィッド・ボウイ。本作は、デヴィッド・ボウイがアルバム『ジギー・スターダスト』(1972)を発表する前年、若き日のデヴィッド・ボウイを描いた“ジギー・スターダスト”誕生の物語。のちにデヴィッド・ボウイの最も有名な別人格“ジギー・スターダスト”を生み出すきっかけとなった瞬間の舞台裏、キャリアのターニングポイント、それに関わった人たち、そして彼の内面を描く。
解禁されたのは、ボウイの“ジギー・スターダスト”誕生を予感させる本編映像。1971年『世界を売った男』をリリースした24歳のボウイは、イギリスからアメリカへ渡り、マーキュリー・レコードのパブリシスト、ロン・オバーマンと共に初の全米プロモーションツアーに挑む。地道に車でアメリカを巡る旅のなか、車中でミュージシャン談義に花を咲かせる2人。
ある時、ボウイは「ヴィンス・テイラーを?」と“フランスのエルヴィス”と称される歌手の名を挙げ、ロンドンの駅で彼に遭遇したことを振り返る。寝転びながら「ここに異星人が飛来して俺を連れ去るんだ」と言っていたテイラーは、その2週間後、「ロックはまやかしだ。俺は異星人の神だ」「我は異星人の神。民が待っている」とステージで宣言し、歌うことを拒んだというエピソードをロンに披露するボウイ。
ここで登場するヴィン・テイラーについて、後にボウイはジギー・スターダストのモデルであると公言。「人類滅亡の危機に、救世主として異星より来たバイセクシャルのロックスター“ジギー・スターダスト”」というボウイの別人格の始まりを予感させる、若かりしデヴィッド・ボウイの本編映像となっている。
ガブリエル・レンジ監督は、当時のボウイの全米ツアーについて「彼の初めての渡米に関してはあまり記録が残っていない。ある意味、最悪の旅だった。自分の曲を宣伝しにきたにもかかわらず、ビザも、音楽家ユニオンの書類もなかったため、彼は目的の曲の演奏が許されなかった。代わりに彼は、別人格であるジギー・スターダストを創り上げるためのいくつかのアイデアを発見した」と述べ、この旅が”ジギー・スターダスト”を産み出すきっかけであったと解説している。
映画「スターダスト」本編映像
作品情報
「スターダスト」
2021年10月8日(金)公開
公式HP:DAVIDBEFOREBOWIE.COM
公式twitter:@STARDUST_MOVIE
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