松本潤「ファンの人たちと僕らの愛が如実に表れている」ライブ映画「ARASHI 5×20 FILM」日本外国特派員協会会見

映画
2021年10月26日
©2021 J Storm Inc.
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嵐の松本潤と堤幸彦監督が、日本外国特派員協会で行われた嵐のライブ映画「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」(11月3日(水・祝)先行公開、26日(金)公開)記者会見に出席した。

本作は、2018年11月から2019年12月まで1年以上に渡り、計50公演、1ツアーとして日本史上最大の累計237万5000人の動員を記録した、嵐20周年のツアー「ARASHI Anniversary Tour 5×20」の中で、「映画を撮影するため」に1日限りで開催したライブを収録した嵐初のライブフィルム。

2019年12月23日、東京ドームで壮大な撮影を敢行。嵐の初主演映画「ピカ☆ンチ」(02)を監督した堤幸彦をはじめ、これまで嵐に関わり、彼らを知り尽くした映画とライブのスタッフが集結し、嵐が5人だから見られた景色、5万2000人の観客が5人と一緒に見た景色が計125台のカメラで余すことなく記録された。

活動休止後“初”の公の場となる松本は「本日はお集まりいただきありがとうございます。この映画が日本の皆さんのみならず、世界中のたくさんの人たちに楽しんでもらえることを願っています」と日本語で話した後、海外の方に向けて英語でもあいさつ。

これまで長年、嵐の公演の演出・プロデュースを担当してきた松本。嵐として初のライブフィルムとなった本作について「まずこの映画作品のコンサートのディレクションをやらせていただいたことを光栄に思ってます。この作品をやるにあたって、自分たちが2020年いっぱいで活動を休止をすることが決まったタイミングで、嵐としてライブフィルムを作ったことがなかったので、結果的に20周年のライブをたくさんの人に見てもらえることになったので、映像としてしっかりと残しておきたいと自分たちも思いましたし、スタッフにもそういう考えがあると聞き、デビューする前からお世話になっている堤さんに監督をやっていただきたいという話をして、承認していただいたところからスタートしました」と企画の経緯を説明。

20年前に嵐の初主演映画「ピカ☆ンチ LIFE IS HARD だけどHAPPY」を監督し、長年にわたって嵐メンバーの作品を手掛けてきた堤監督は、今回久々に嵐と組んで「20年近く嵐の皆さんと仕事をしてきました。ドラマや『ピカ☆ンチ(シリーズ)』だったり、プロモーションビデオもやらせていただいてますが、久々にお会いして仕事をした印象を言えば僕の中ではほとんど変わっていない。最初に出会った時の優しいイメージと変わっていない。もちろんこの日本の厳しい芸能界のトップを走るグループですから、仕事に対する厳しさはずっと保ち続けているのも僕の中では変わっていない。例えて言うなら親戚のおじさんというような気分です」と話すと、それに対し松本は「うれしいです(笑)」と照れながら応えた。

©2021 J Storm Inc.
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記者から「松本さんはコンサートの演出にも関わられていて、今回堤監督の演出が入るいわゆる映画のコンサートのディレクターにもクレジットされているが、方向性や意見などで堤監督と事前に共有されていたものはあったのか」という質問が。松本は「まず堤さんに忙しい中コンサート会場に足を運んでもらって何度も見てもらいました。その中で、この曲はこういうことをやっているから撮り逃さないでほしい、この曲はこのイメージで作っているのでそのイメージを大事にしてほしい、というリクエストをさせていただきました。あとは125台のカメラで撮っていたので基本的には余すところがないので、編集の段階でちょっと僕からもリクエストすることはありましたが、あとは堤監督にお任せしました」と長年付き合いのある堤監督との信頼関係も伝えつつ回答した。

堤監督も「大変きれいに構成された舞台だったんですね。私も舞台の演出家の一人ではありますが、ほれぼれするくらいのステージを作り上げられていました。通常そこに撮影のカメラが邪魔したりするのはあまりよろしくないんですが、ある程度のルールをキープしてくれれば好きに撮ってくれ、ということでジャニーズさんの中では例がないようなワイルドな撮影をさせていただきました。生涯記憶に残る仕事でした」と嵐のコンサートの完成度の高さについて演出家としてコメントした。

「好きになんでも撮っていいよと言われた上で何を撮りたいと思ったのか」と聞かれた堤監督。「何を撮りたかったかを説明するとこのメモ全部なので2時間くらいかかってしまいます(笑)」と会場を盛り上げつつ「いろいろとあるが、シンプルにステージにいて歌って踊ってお客さんとコミュニケーションをして、自分たちの思いをステージの上で爆発させるその姿から、彼らの人間性のようなものが見える。それを撮りたかったんですね。松本君なら松本君がどんな人間なのか、それを映したかったですね」と説明した。

完成した本作を見て松本は「僕自身は201819年の約2年にかけて回っていたツアーで50本くらい(コンサート)をやっていたので、(コンサートの)内容は映画を撮影する日には固まっていたので、細かいことをやるというよりは、いかに歌を届けるか、会場のファンの方々とどういう空間を作れるかという部分に集中できたライブだと思ってます。出来上がった映像を見て、堤監督が狙って撮ったということがポイントだと思いますけど、本当に自分たちが3時間半のライブの中で何を感じて、何をファンの人たちに届けようと思ったのかが強く映像に出ていると思います。親戚のおじさんじゃないと撮れない近さがあるというか(笑)、堤さんの愛も感じますし、何より会場にいたファンの人たちと僕らの愛が如実に表れているんじゃないかと感じました」とライブを思い返しながら伝えた。

また125台のカメラで撮影された本作。「緻密なプランニングが要されたと思いますが、お気に入りのシーンはありますか」という質問について「舞台を作って、それを僕が撮って、それを見た舞台の演出家から答えていただいた方がいいかと思います」と堤監督に回答を促された松本。「噓でしょ(笑)」と、仲の良さをうかがわせつつ「基本的にシームレスにつながるものが僕は好きなんですね。ブロックで分けるというよりはなるべくシームレスにいきたいと思って作りました。ライブ会場でライブを見る体感と、映像で見る体感は違ったりするので、本当だったらあと1秒長いところを、映像ではもう1秒早く来た方が見やすいとか、もうちょっと音が早くきたほうが聞きやすいみたいなことは計算して作ったので、映像になった時にそのつながりがよく見えるんじゃないかと思います」と真っすぐに答えた。

本作は20216月に上海国際映画祭でワールドプレミアを行い、上映時には中国の全国からファンが詰めかけるほどの熱狂ぶりとなり、公開を待ちわびるのは日本にとどまらないことを見せつけた。松本は「1025日時点で既に台湾、香港、マカオ、シンガポール、インドネシア、マレーシアの6つの地域での公開が決定しており、今後中国や韓国、ブルネイなど世界各地での公開に向けて調整をしております」と発表した。

最後に堤監督は「いま私たちができる最大の力を集めて作ったライブフィルムです。ドルビーシネマというシステムで見ていただくと、より臨場感が楽しめると思いますので、ぜひたくさんの人に見てもらえたらと思います」とアピール。

松本は「撮影したのが2019年の年末、東京ドームで撮影させていただきましたけれども、ありがたいことにお客さんが満杯の状態で映像作品を撮影することができました。今この国で、まだエンタメが元通りの環境になっていないということも、同時にこの作品を見ると感じる部分があると思います。自分たち含めてエンターテインメントが少しずつ回復していく、そんな願いも込めてたくさんの人にこの作品が届いたらいいなと思いますし、ここからまたみんなで楽しめるエンターテインメントを作れたら、それを楽しんでいただけたらと思っています」と熱くコメントし、会見を締めくくった。

「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」本予告映像

作品情報

「ARASHI Anniversary Tour 5×20“FILM Record of Memories”」
2021年11月3日(水・祝)ドルビーシネマ限定先行公開
2021年11月26日(金)全国公開

配給:松竹

©2021 J Storm Inc.

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