第34回東京国際映画祭(TIFF)のオープニング作品として上映された「クライ・マッチョ」の監督・主演を務めるクリント・イーストウッドからコメントが到着。監督デビュー50周年を記念する特別映像も解禁された。
半世紀以上に渡り一線で活躍を続ける名優にして、監督として2度のアカデミー賞に輝いたクリント・イーストウッド。彼が監督・主演を兼任した本作は、監督デビューから50年、40作目となるアニバーサリー作品に。40年前から検討されていた原作の映画化に、イーストウッドが満を持して向き合った本作は、まさに彼の集大成にして新境地となる。
第34回東京国際映画祭のオープニング上映に向けてイーストウッドから寄せられたコメントでは、オープニング作品選出の喜びとセレモニーに参加できない悔しさをにじませる内容に続き「この映画を通して、私が信じる“本当の強さ”を感じてもらえるとうれしいです」 「『クライ・マッチョ』はコロナ禍に撮影されたものです。私は本作が映画業界に、勇気と強さをもたらす作品の一つになればと思っています」と作品に込めたメッセージが語られている。
特別映像では、西部劇の傑作「アウトロー」(76)、アカデミー賞5部門受賞の「許されざる者」(92)、“マッチョ”な役柄を演じた「ダーティファイター」(78)など、イーストウッド監督作品の名シーンでその軌跡を振り返る。「イーストウッドはアメリカンヒーローの神髄。私たちが在りたいと思う人物像だ」と語るのはプロデューサーのアルバート・S・ラディ。
「父親たちの星条旗」(06)、「硫黄島からの手紙」(06)、「ヒア アフター」(10)などを製作したスティーヴン・スピルバーグは「クリントはアメリカを象徴する監督だ」とコメントを寄せる。メル・ギブソンは「アメリカの琴線に触れる感情を描く。アメリカの心と通じている」と、その演出力と演技力の双方を称える。そして、アカデミー賞4部門に輝いた「ミリオンダラー・ベイビー」(04)で主演女優賞を受けたヒラリー・スワンクが「長年の経験から直感を信じて映画を作る」と続いた。
「クライ・マッチョ」について「とても感動的で、イーストウッド映画で見られる“象徴的な瞬間”が含まれている」と語るティム・ムーアは、「彼には夕日に向かって、馬に乗って行ってほしいと思う」と語る。そして「スリー・ビルボード」(17)の名カメラマン、ベン・デイビスがとらえた美しいメキシコの荒野の風景を走る主人公・マイク(イーストウッド)の姿に重ねて、「人生には決め時ってもんがある、今がその時だ」の名せりふが刻まれる内容となっている。
クリント・イーストウッド コメント
日本の皆さんへ
最新作「クライ・マッチョ」が、第34回東京国際映画祭オープニング作品に選ばれたことをとても光栄に思います。
本当にオープニングセレモニーに参加したかったです。この映画を通して、私が信じる”本当の強さ”を感じてもらえるとうれしいです。
「クライ・マッチョ」はコロナ禍に撮影されたものです。私は本作が映画業界に、勇気と強さをもたらす作品の一つになればと思っています。
どうぞ楽しんでご覧ください。
映画「クライ・マッチョ」50周年記念特別映像
作品情報
「クライ・マッチョ」
2022年1月14日(金)公開
オフィシャルサイト:crymacho-movie.jp
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