公開中の映画「恋する寄生虫」より、林遣都が体当たりで挑んだシーンの本編映像とメイキングが解禁された。
本作は、新鋭作家・三秋縋の「恋する寄生虫」を原案に、孤独な2人が「虫」によって「恋」の病に落ちていく、臆病者たちの切なくも美しい“恋×虫”ラブストーリー。心の痛みを抱える主人公2人を演じるのは、本作が初共演でW主演を務める林遣都と小松菜奈。また、2人の運命の出会いに深く関係する重要な役に井浦新と石橋凌。監督は、CMやミュージックビデオなど多岐にわたり活躍し、現在放送中の大河ドラマ『青天を衝け』のタイトルバック映像も制作した柿本ケンサク、脚本は山室有紀子。
11月12日(金)に公開されると、SNSや映画レビューサイトで絶賛の声が寄せられている本作。なかでも印象的なのが、林扮する高坂の潔癖症と、小松扮する佐薙の視線恐怖症をCGを用いて見事に表現したシーンだ。
高坂の手のひらからばい菌が広がっていく想像の描写や、グロテスクな目玉に囲まれ佐薙が怯える様子など、通常では目に見えないものを恐れる彼らの日常を具体的に描き、観客の想像をより膨らませている。特殊効果の映像が注目されているが、中にはハリウッド映画のような大規模な方法で撮影されたシーンも。そんな迫力満点の本編とメイキング映像が解禁された。
極度の潔癖症を抱える高坂は他人の存在を受け付けられず、体が限界を超えると嘔吐してしまう。他人と接触しなければならない公共交通機関も避け自転車に乗る生活をしているが、ある事情からやむを得ず苦手なバスに乗車することに。このシーンでは、耐えられなくなってしまった高坂の吐き気が込み上げるという表現を、“波が襲ってくる”という視覚的な比喩で表現している。
現実的にはあり得ない映像だが、本物のバスに大量の水を流し込んで撮影。窓の景色は合成のため、バスの周りにグリーンバックをセッティングした上で、後部ドアの部分に滑り台のような装置を作り、海藻が入った大量の水がバスの中の林目掛けて一気に流し込まれた。
さらにこのシーン以外に、高坂の部屋のシーンでも同様の演出があり、そちらは別場所で撮影されていた高坂の部屋のセットをそのまま屋外に持ち込み、大量の水を流して撮影。1日で2つの洪水シーンを撮影したため、林にとっては丸一日ずぶ濡れで体を張った撮影日となった。
「恋する寄生虫」本編&メイキング映像
作品情報
「恋する寄生虫」
公開中
公式HP:https://koi-kiseichu.jp
©2021「恋する寄生虫」製作委員会