2022年1月28日(金)公開の映画「ノイズ」のスペシャルトークイベントが開催され、藤原竜也と松山ケンイチが登壇した。
「予告犯」「マンホール」「有害都市」などを手掛け、日本のみならずヨーロッパでも絶大な人気を誇る鬼才・筒井哲也が、2017年から2020年まで集英社「グランドジャンプ」で連載し「鬼気迫る緊張感、衝撃のサスペンス!」と絶賛された全3巻のコミックを原作に映画化した本作。監督は、廣木隆一が務める。
11月28日(日)に渋谷スクランブルホールで開かれた今回のイベントは、ワーナー・ブラザース公式 YouTube、映画「ノイズ」公式 Twitter、ワーナー・ブラザース公式LINEにて生配信。さらにイベントとしては初の試みとなる、“3D猫”で話題の新宿東口・クロス新宿ビジョンでの生中継も行われた。
イベントには、本作でW主演を務める、島を訪れた元受刑者のサイコキラーを殺してしまった泉圭太役の藤原竜也と、圭太の殺人を隠ぺいすべく死体隠しに協力する幼馴染の田辺純役の松山ケンイチが登壇。
まず藤原は「非常にネタバレがありしゃべれないことも多いですが、今日は松ケンの発言をサポートして頑張りたいです。あと2か月なので頑張って盛り上げていければと思います!」と笑いながらあいさつ。
松山も「ネタバレしてしまうと台なしにしてしまうので、僕がしゃべるのはここまでにしてニコニコしていようかなと思います!(笑)」と冗談を交えて話し、冒頭から2人の仲の良さを感じさせた。
本作で「デスノート」以来、約15年ぶりの本格共演となった藤原と松山。藤原は「映画でがっつり共演するのが約15年ぶり、クランクインを迎えて松ケンに『緊張するね』と話しかけたら、『何を言ってるんですか。逆にホームに帰ってきた感じですよ』と言ってくれて、それを聞いて頼もしさとうれしさ、自分も頑張らなきゃなと思わせてくれる良い年の取り方をしたなと思いましたね。本当にいろいろな経験を積んで上手い役者さんになったな」と振り返る。
松山も「『デスノート』の時は僕自身右も左もわからない状態で、それでも竜也さんの演技の迫力には圧倒されてましたし、本当にすごい俳優だと思っていました。あれから少しですけど、俳優ってどう演技すればいいのかとかわかってきて、今回久しぶりに竜也さんと対峙してさらにすごさがわかりました。今回も圧倒されっぱなしで、絶対に追いつかないところにいらっしゃる、とんでもない先輩だなと思いましたね」と尊敬の念を語った。
本作は絶海の孤島が舞台ということもあり、オール知多半島ロケで撮影を実施。撮影を振り返った藤原は「大変なシーンが多かったです。廣木監督はワンカットでの撮影が多かったので、良い緊張感がありましたね。知多半島の山や海をバックに説得力のあるシーンが撮れたと感じていますね」と自信をのぞかせる。
いっぽう、松山も「いろいろと制約がある中での撮影だったのですが、ロケも多かったので比較的スムーズに撮影はできたかなと思います。最近は地方に行く機会がなかったので、知多半島に何があるか調べて撮影に臨みました。若い時は何も考えないで地方での撮影に参加してたので、また別の楽しみ方をさせていただきましたね」と地方での撮影ならではのエピソードを披露した。
そんな本作では、絶海の孤島に入った“サイコキラーの死体”を隠しきれるのか、という新感覚のサスペンスが大きな見どころとなっているが、根底に“島を守る”、“家族を守る”というテーマが映画内で描かれている。
このテーマにちなみ、なんとしても守りたいものはあるかと聞かれた藤原は「松ケンのネタバレですね! 死守したいです、これが僕の今日の仕事なので(笑)」と回答する。松山も「僕も竜也さんが何か言ったら注意しようかなと思いますけど」とコメントすると、藤原が「もしネタバレしちゃったらどうするの?」とまさかの質問。これに松山が「たぶん映画を撮り直しですね(笑)」と回答し、会場は笑いに包まれた。
ここで、MCが進行を藤原と松山の2人にバトンタッチし、映画公式Twitterでも募集した質問に答えていくコーナーを実施。まず最初は「お互いのすごいと思うことを教えてください」という質問が。
藤原は松山のすごさを「普通にやってのけ、成立させる。その説得力じゃないですかね。僕は緊張するとすぐに口に出したり、顔に出したり、態度に出したりしちゃうけど、松ケンは一切ないんです。それが本当にすごいと思いますね」と力説する。
そう言われた松山は謙遜しながらも「竜也さんも全然緊張してるように見えなかったですけどね」と返し、「竜也さんのすごさは、老けないことですね。単純にすごいなと思います(笑)」と笑いながら回答。
これに対して、藤原は「髪の毛白くなってきたよ!」とお互いの白髪の話へと展開。痺れを切らした藤原が「なんちゅう会話だよ!」と自らツッコミを入れ、会場はまたしても笑いに包まれる。
次に「今だから言える撮影時のエピソード」という質問に。2人は「ネタバレに注意しないといけない」と細心の注意を払いながら、それぞれ回答していく。松山は撮影を振り返り「今回、柄本(明)さんや余(貴美子)さんも参加されてるじゃないですか。あるシーンの撮影でスタッフ全員が笑っているのはビックリしました」と。
(細かい部分は)言えないとしながらも藤原は「余さんと柄本さんが出てくるシーン、緊迫感のあるシーンなのですが、廣木組の皆さんが映画史に残るシーンだと言いながら笑ってましたね。出ている人も本当に豪華なので、飽きさせない映画ですよ!」と作品の見どころを語った。
イベントも終盤に差し掛かり、最後に松山が「バレたら終わりということで、上手くしゃべれたか分からないですが、非常に個性的な俳優さんが出演しており、心理的な戦いもあれば、サスペンスというジャンルでは括れないような、さまざまな要素が詰まった作品になっているのでぜひ楽しみにしてくれたらと思います」とコメント。
藤原も「まだ公開まで2か月あるので、今後いろいろなエピソードを小出しにして皆さんを楽しませたいと思います。引き続き、応援お願いいたします!」と配信を見ている全国のファンに感謝の気持ちを伝えた。
そして、配信終了直前に藤原が「ここで松ケンからとっておきのネタバレが!」と無茶振り。松山は「実は神木(隆之介)くんが…」と間をとってコメントしようとすると、「やめてくれ!!」と藤原が制止する一幕も。
本作の「バレたら終わり」という要素と、イベント冒頭の「お互いのネタバレを止める」という言葉も相まって、終始2人の仲の良さを伺うことができるイベントとなった。
イベント情報
「映画『ノイズ』 公開まであと2か月!スペシャルトークイベント」
2021年11月28日(日)渋谷スクランブルホール
登壇者:藤原竜也、松山ケンイチ
作品情報
「ノイズ」
2022年1月28日(金)全国ロードショー
主演:藤原竜也、松山ケンイチ
出演:神木隆之介、黒木華、伊藤歩、渡辺大知、酒向芳、迫田孝也
鶴田真由、波岡一喜、菜葉菜/寺島進/余貴美子
柄本明/永瀬正敏
原作:筒井哲也「ノイズ【noise】」(集英社 ヤングジャンプ コミックス GJ刊)
監督:廣木隆一
脚本:片岡翔
音楽:大友良英
企画・プロデューサー:北島直明
製作・企画:日本テレビ放送網
制作:クレデウス
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:noisemoviejp
公式Twitter:@noise_movie
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©筒井哲也/集英社 ©2022 映画「ノイズ」製作委員会