12月3日(金)より公開となった映画「彼女が好きなものは」より、メイキング映像が解禁された。
ゲイであることを隠しながら生活する男子高校生とBL好きの女子同級生との恋愛を通じ、世間にはびこる“ふつう”という価値観とのギャップに向き合う男女の姿を描いた映画「彼女が好きなものは」。
原作は、小説家・浅原ナオトの「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」(角川文庫刊)で、Web小説サイト「カクヨム」で話題となり、2018年2月に書籍化。2019年4月には、NHKで『腐女子、うっかりゲイに告る。』のタイトルでドラマ化もされた。
主人公の安藤純を演じるのは、神尾楓珠。「異性を愛したい」「家庭を築きたい」と世間で“ふつう”と言われる幸せを手にしたいと願いながらも、自分らしさとの狭間で葛藤する純を繊細に演じる。
純に恋をする女子高校生の三浦紗枝役には、山田杏奈。自分の好きなものを素直に好きだと言えない悩みを抱えながら、純と共に成長していく姿を瑞々しく好演する。純の幼なじみの高岡亮平役に前田旺志郎、クラスのリーダー的存在の小野雄介役に三浦獠太、紗枝の親友の今宮くるみ役に池田朱那。そして純の恋人の佐々木誠を、今井翼が演じる。
また、純のSNSでのみつながっている友人・Mr.ファーレンハイト役に磯村勇斗、紗枝のBL好き仲間で腐女子の先輩・佐倉奈緒役に三浦透子、奈緒の彼氏の近藤隼人役に渡辺大知、純を女手一つで育てる母親・安藤みづき役に山口紗弥加と、個性豊かなキャストが集結した。
今回解禁されたメイキング映像は、紗枝と純の温泉デートの最中に起きた事件を捉えたもの。とある理由で紗枝は、純と誠のキスシーンを目撃してしまう。そこで思わず手に持っていた水風船を投げつけ、問い詰めるというシリアスな場面だ。
神尾と今井が対峙するシーンや戸惑う紗枝の感情の起伏を草野監督が伝え、それに応える山田の真剣さが垣間見える。また、神尾と今井の顔の真ん中に水風船がぶつかり、弾けさせるという難しいシーンでは、助監督が投げた水風船が絶妙にヒットし、カットがかかると同時に周りのスタッフからは拍手が。
水に濡れた神尾と今井も手ごたえを感じたのか笑顔を見せる。その後、キャスト、スタッフ全員で映像をチェックすると、一同が「おぉぉぉ!」と声をあげ、草野監督も賞賛。監督からの「完璧だ、OK!」という言葉でますます盛り上がり、現場の熱気と和やかな雰囲気が伝わるメイキングシーンとなっている。
草野監督は神尾について「脚本を書いているときからどこか影があって、まとっている空気が純とピッタリだと感じていた」という。また山田についても、初めて山田に会った時、「この子が紗枝だ!」と直感したと振り返った。
誠については、原作を読んだ時からワイルドで色気がある人がいいなと思っていた際、ふと今井が思い浮かんだそう。ベストなキャスティングに恵まれ、監督とキャストの信頼関係のもと完成した本作。劇中、この温泉デートシーンを皮切りに純、紗枝、誠の関係性がどのように変わっていくかは、劇場で確認することができる。
動画
「彼女が好きなものは」メイキング映像
作品情報
「彼女が好きなものは」
公開中
監督・脚本:草野翔吾
原作:浅原ナオト「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」(角川文庫刊)
出演:神尾楓珠、山田杏奈、前田旺志郎、三浦獠太、渡辺大知、三浦透子、磯村勇斗、山口紗弥加/今井翼
公式サイト:https://kanosuki.jp
©2021「彼女が好きなものは」製作委員会