映画「20歳のソウル」の製作報告舞台あいさつが、12月23日(木)に千葉県・市立船橋高校吹奏楽部の定期演奏会内で開催。主演の神尾楓珠をはじめ、佐野晶哉(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)、佐藤浩市、秋山純監督、原作・脚本を手掛けた中井由梨子が登壇した。
千葉県船橋市立船橋高校に代々受け継がれている応援曲「市船soul」は、「ソウルが流れると点が入る!」「市船のチャンステーマ」など、市船を勝利へ導く神応援曲としてSNS上で話題に。その名曲誕生の裏側には、がんにより20歳という若さで短い人生の幕を閉じた浅野大義という青年がいた。
本作はそんな「市船soul」を作曲した浅野と、市船吹奏楽部の絆が生んだ奇跡をたどった原作「20歳のソウル 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド」(小学館刊)及び「20歳のソウル」(幻冬舎文庫)を映画化。主人公・浅野大義を神尾楓珠が演じる。
そしてこの度、12月23日(木)に開催された市船吹奏楽部の定期演奏会内で本作の製作報告舞台あいさつが開催。神尾をはじめ、佐野晶哉、佐藤浩市、秋山純監督、原作・脚本を手掛けた中井由梨子が登壇した。
まず、神尾は共に本作の撮影に臨んだステージ上の部員たちへ「この撮影に参加していただいて、ありがとうございました! 皆さんと一緒に作り上げたこの映画が、まもなく完成すると先ほど監督から聞きました。見るのがすごく楽しみで、どんな作品になっているのか、ワクワクしながら待っています」と語り掛ける。
そして「僕は楽器は未経験で、分からないことだらけだったんですが、皆さんがいろいろと教えてくださって本当に助かりました。映画の撮影って、何度も同じことをしなくてはいけなかったりと大変なんですが、それでも最後までエネルギーを持ったまま撮影に参加していただいた姿が印象的でしたし、すごくありがたかったです」と感謝の思いを述べた。
いっぽう、浅野の親友役・佐伯斗真役を演じた佐野はこの作品で映画初挑戦。「緊張しながら現場入りしたのですが、一番最初の撮影のシーンがまさかの浩市さんとの2人芝居のシーンで(笑)。もうこのオーラに吸い込まれそうになりながら、引っ張っていっていただいて…」と明かすと、佐藤から「うるさい!(笑)」と愛あるツッコミが。
続けて「撮影に入る前にこの吹奏楽部に仮入部していたのですが、皆さんの中で市船の魂を感じながら、錚々たる俳優さんたちの中でお芝居をさせていただきました。すてきな音楽の中で生きた人たちの縁や絆を描いた、素晴らしい作品になっていると思います」とアピールした。
そして、顧問・高橋健一役を演じた佐藤は「こうして今皆さんの前に立っていると、“なんで僕は指揮台にいないんだろう、指揮棒を振らないんだろう”と不思議な感じがします(笑)」と。「撮影に参加してくださった皆さんにとって、あの日々がいい思い出になっていたら」と、約1年前に行われたという撮影を懐かしむ一幕も。
秋山監督は、神尾について「撮影期間は2か月間だったんですが、ずっと僕は神尾君を“大義”って呼んでたよね。お芝居をしてくれたというよりは、もう”大義”としてその世界に存在してくれました」と。
佐野についても「斗真という役は音楽の申し子という役で、ドラムが叩けて、ピアノが弾けて、作曲ができて、イケメンで…と、この世で演じられるのは佐野君しかいないと言い続けていました。実際にそれを上回るお芝居と演奏をしてくれましたし、本当に2人は素晴らしいコンビ」とそれぞれを絶賛した。
最後は、佐藤の提案で自身が演じた顧問・高橋健一先生が壇上に。毎日撮影現場に足を運んでいたという高橋先生に、佐藤は「こんなにやりにくいことはない(笑)」とこぼしながらも、「いい意味で昭和の先生だなと感じました。そんな先生が、若い生徒たちと心のボールのやり取りができる。これがこの部の強さだなと感じました。それは映画でも表現できていると思います」と笑顔を浮かべ、終始温かい雰囲気のままイベントは締めくくられた。
作品情報
「20歳のソウル」
2022年初夏全国ロードショー
出演:神尾楓珠、尾野真千子、福本莉子、佐野晶哉(Aぇ! group/関西ジャニーズ Jr.)、佐藤浩市ほか
監督:秋山純
脚本:中井由梨子
制作プロダクション:プロジェクトドーン
配給:日活
公式HP:https://20soul-movie.jp/
公式Twitter:https://twitter.com/20soul_movie