青柳翔が監督、村上虹郎が主演を務めるショートフィルム「いくえにも。」のポスタービジュアル、ティザー映像、場面写真が解禁。さらに、インタビューも到着した。
「いくえにも。」は、2022年2月6日(日)よりWOWOWで放送・配信される青柳翔、玉城ティナ、千葉雄大、永山、前田敦子の人気俳優5人がショートフィルムの監督に挑戦するプロジェクト『アクターズ・ショート・フィルム2』の一作品。
WOWOWが開局30周年を記念して行ったプロジェクト『アクターズ・ショート・フィルム』は、予算・撮影日数など同条件で、5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作。世界から6000本超のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」(SSFF&ASIA)のグランプリ“ジョージ・ルーカスアワード”を目指すという企画だ。
線路脇にポツンと設置された電話ボックス。そのかたわらを通り過ぎた修平(村上)は、とぼとぼと家に帰って行く。家には父の俊男(奥田洋平)と母の和美(平岩紙) 、高校生の妹・夏美(見上愛)が待っていて、週に一度の家族だんらんでテーブルを囲もうとしていた。そこに、隣に引っ越してきた奇妙な夫婦があいさつに訪れる。犬を抱いた妻のサキ(黒沢あすか)はリビングに上がり込み、一家だんらんをかき回すような言動を始めるのだが…。
解禁となったポスタービジュアルには、電話ボックスの中で物憂げな表情を浮かべる修平の姿が。どこか孤独感が漂うビジュアルとなっているが、いったい彼に何があったのか。
あわせて解禁となった場面写真では、家族で食卓を囲み和やかに過ごす修平の姿が写し出される。修平演じた村上が「行間の多い作品なので、青柳監督とは撮影前に作品の設定の擦り合わせをしていました」と語るように、撮影前の段階から青柳監督とイメージを共有しながら準備を整えた。
監督を務めた青柳は「半年以上前から作品の準備をしてきましたが、迷うことや思いどおりにいかないことも数えきれない程あって…」と初監督業の難しさを明かした。
青柳翔 コメント
◆初めての監督挑戦はいかがでしたか。作品が完成した今の率直なお気持ちを教えてください。
キャストとスタッフの皆さんに助けられて完成までたどり着けた、という感謝の気持ちでいっぱいです。半年以上前から作品の準備をしてきましたが、迷うことや思いどおりにいかないことも数えきれない程あって。初監督の僕をたくさんの方に支えてもらいました。そして、何よりも本当に楽しかったですね。ゼロから作品をつくっていって、がむしゃらだけど存分に熱量を注ぎました。普段の役者業の領域を超えた挑戦で、今はデビュー当時のような、初心に帰ったような気持ちでもあります(笑)。
◆「いくえにも。」は家族や人とのつながりを改めて考えるきっかけになるような物語だと思います。着想はどのようなところにあったでしょうか。
予想を裏切る作品を作りたい、という思いがまずあったんです。その上でどんな作品がいいかな、と考えていたときに以前から関心のあった「ガスライティング」という言葉が、ふと浮かんで。家族を題材に、ガスライティングの要素を重ねた内容の物語にしてみたいなと思いました。最初は自分でプロットを書いていたんですが、書いているうちに登場する家族にだんだんと情が湧いてきてしまって…脚本を担当していただいた山咲藍さんの力も借りながら一緒に形にしていきました。
◆舞台やドラマでも共演されている村上さんとの撮影はいかがでしたか。
撮影では、あまり監督・役者という立場の違いは意識しすぎず、フランクに作品や役柄について思ったことをお互いに話していましたね。途中で修平の感情が混乱するシーンがあるのですが、特にその感情に関しては二人で擦り合わせて、足し算ではなく、あえて抑えめの引き算の演技でいこうと決めたりしました。主人公の修平を虹郎にお願いできて良かったな、と本当に思いますね。
◆特に注目していただきたいシーンがあれば、その理由とともにお教えください。
それぞれの登場人物ごとにもありますし…お気に入りのシーンはもうたくさんありますよ(笑)。虹郎だと電話ボックスのシーンはやっぱり印象的かな、と思います。作品の全体的なトーンも気に入っていますね。
◆本作に込めた思いも含めて視聴者へのメッセージをお願いします。
「いくえにも。」は答えもない、そして肯定も否定もない、見ていただいた方に委ねるような作品だと思います。観終わったあとに「あれってどういう意味だったんだろう?」と考察しながら、登場人物たちの背景を想像しながら、楽しんでいただけたらうれしいです。
村上虹郎 コメント
◆「いくえにも。」は家族がテーマの物語ですが、青柳監督とは撮影前にどんなお話をされましたか。
かなり行間の多い本だったので、翔さんとは撮影前にとにかく本の読み込みと基礎設定の擦り合わせをしていました。
◆撮影で特に印象的だったエピソードやシーンなどありましたら、教えてください。
本読みでの黒沢あすかさんのパンチにみなやられてましたね。あとは現場でたくさん唐揚げを頬張らないといけないのに奥田さんが前日に唐揚げを作って食べちゃった話とか。途中で気付いたけど止まらなくなっちゃったみたいです。それと修平の幼少期を演じてくれたビビくんが生まれてこの方一度も切ったことのない超がつくロン毛を僕に合わせるためにバッサリ切ってくれたらしく、ごめんね、と思いました(笑)。
◆最後に視聴者へのメッセージをお願いいたします。
乞うご期待。