フランス・イタリア合作アニメーション映画「シチリアを征服したクマ王国の物語」(2022年1月14日(金)公開)より、洞窟の⽼クマを演じたリリー・フランキーによる日本語吹き替えシーンの本編映像が解禁された。
本作は、“イタリアのカフカ”と呼ばれるディーノ・ブッツァーティが⾃⾝で挿絵も手掛けた幻想的な児童⽂学を、「ザ・ニューヨーカー」「COSMOPOLITAN」「ル・モンド」などで活躍するトップイラストレーター、ロレンツォ・マトッティが⾃⾝初の⻑編アニメーション映画として映像化。昨年11⽉に開催された第8回新千歳空港国際アニメーション映画祭で、⻑編部⾨のグランプリを獲得したことでも注⽬を集めている。
本作でリリーが演じたのは、洞窟の⽼クマ。語り部のジェデオン(CV・柄本佑)とアルメリーナ(CV・伊藤沙莉)が洞窟にたどり着いたことから、冬眠から⽬覚めて彼らの前に姿を現す。
「⼈間が語るクマの話はそういうやつか」⽼クマは⼈間と⾔葉を交わせるようで語り部の⼆⼈は驚く。⽼クマは「クマにとって物語は、そこで終わらないんだ。続きがある」と語り、ジェデオンは続きを聞かせてほしいと懇願するが、⽼クマは「腹がへっている。何か⾷べるものを持ってはいないか?」と問いかけ、2人から⾷べ物をもらう。そしてクマたちの“その後”の話をし始めるのだった。
洞窟の⽼クマは、このシーンをきっかけに語り部を交代する重要な役どころ。クマは⼤きな体で凶暴だと思い込んでいたジェデオンとアルメリーナは、この⽼クマの穏やかで優しい語り⼝に引き込まれていく。
字幕版では、この世を去ったフランスの名脚本家・ジャン=クロード・カリエール(『昼顔』『ブリキの太⿎』『マックス、モン・アムール』)が同役を演じている。ロレンツォ・マトッティ監督は別スタジオで作業中の彼の声を聞いて、⽼クマ役を頼んだという。
威厳ある声の字幕版に対して、リリー版の⽼クマは、より優しく語りかける低い声が⽿に⼼地よく、物語をもう⼀段階⾼みに導いている。なお、リリーは⽼クマ以外にも、もう1か所⾶び⼊りで声を吹き込んでいる。
「シチリアを征服したクマ王国の物語」日本語吹替版【リリー・フランキー 編】
作品情報
「シチリアを征服したクマ王国の物語」
2022年1月14日(金)新宿武蔵野館・アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
公式サイト:kuma-kingdom.com
公式Twitter:@kuma_kingdomJPN
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